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武蔵野警察署

武蔵野警察署


パトカーで連れて来られたのは最寄り駅の近くにある警察署、もちろん上からの命令でその取調室を拝借すると言う形になった。

実はまだ外務省から宗助を警護する警官の素性や目的そして立場などの詳しい話は聞いていなかった。

だが昨年、高月准尉からは警察からも護衛が付くと言う話だけ聞いていたのだが…

今回の事で警護が必要なことは確実になったわけだが、それがどんどん宗助の自由を奪いつつあるのが少し不安になって来る。


「それで、今回の護衛は私ともう一人彼が専属で着くようになったからよろしくね」

「警部補の森本義行だ、まあ学校の行き帰りだけだからあまり心配してはいないが、何かあったらすぐ知らせてくれ」

「はい」

「それでここだけの話だけど、宇宙戦艦追い返したってホント?」田村

「あ~」

「本当ですよ」三田

「自衛隊の方はすでにご存じです」宗助

「それで、狙われるわけは?」

「う~ん」

「お話しても大丈夫ですよ、但しここで聞いた事は口外無用でお願いします」三田


そこからは横浜で語ったような話を新しく警護に当たってくれる警察官2名に話すことに。


「おいおい本当かよ…」

「頭の固い本署のお偉方じゃ対応できない訳ね」

「いやいや警視はそこまで硬くは無かったぞ」


彼ら警察官の話を聞くところ要人警護はするが、自衛隊のような専属の部署を作るところまでは考えて居なさそうだ。

まあ確かに宇宙人の被害と言っても被疑者が宇宙人だった場合の日本人被害者は出ていないと言って良い。

先の宇宙戦艦が被害を出したのは全てロボットだったからという形に落ち着いたのだと思う。

だがこの先宇宙人との交流が始まればその考えを改めなければいけないような気がするが、それを今話すわけには行かない。


「そうなんですね、ではこれからよろしくお願いします」

「でもCNのエージェントか…」

「まあそう簡単に素性は話しそうもないわね」


今日本に大陸からの出稼ぎ労働者が何人いるのか、しっかりカウントしている者などいるのだろうか?単純に旅行者だけを数えても数万人規模で来日しているのだ。

その全てがエージェントだとは言えないが、すでに日本に根を下ろし活動している玲蘭などの特殊なエージェントを含めれば一体何人、いやいくつの組織が暗躍しているのかぐらい想像がつくと言う物なのだが。


「一応今はあなた達2名が警護対象、あ ご両親もだったわね」

「双子は?」

「彼らはインドネシアに帰りました」

「そうすると5名か…」

「やっぱりあと3名増員ね」田村


どうやら俺だけの警護で済ませようとしていたらしい、確かに初めてのケースでそんなにすぐ予算は下りてはこないだろう。

だがバックには総理大臣や経済産業省それに財務省の大臣クラスまでが付いているのだから、いくら何でもその対応は小さいと言えよう。

(まあ最初からあてにはしていないけどね)


「それじゃこれで帰っていいでしょうか?」

「いいわ、え~と」

「大丈夫です私たちが一緒にお家まで送りとどけます」三田

「すみません、これから書類書かないといけないもので」


逮捕した3人の調書を所轄で行っているのだが、逮捕した本人がそれを見ずして次の任務へと行くわけには行かないのもお役所仕事のつらいところだ。

まだ2名だけの警視庁宇宙人対策班(仮)、果たしてこの人数で足りるのだろうか少々不安ではある。


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