次の日の朝
次の日の朝
俺が起きると直ぐに母が脳内通信で質問をしてきた、しかも結構核心を突いている。
【そうちゃんもしかしてこの騒ぎそうちゃんが解決しちゃったの?】
【えっ!】
【そう考えるのが一番妥当なんだけど】
【いや俺なのかはわからないけど】顔を背ける
【ふ~んまあいいわ、いつか分かる事だし】
【なんだよそれ】
【ああそう言えばスマホ家にあるのよね】
【俺は持ってきたけど捜索の時には見つからなかったから、壊れちゃったかも】
【じゃそうちゃんスマホ貸して】
「そうちゃんスマホ貸して」
「あ ああでも今つながるかな?」
「ママ何処に電話するの?」
「内緒」
そう言うと俺のスマホでどこかに電話をかける、何故か一発でつながったらしい。
「はい はい そう で空いている そうそう」
約5分後、どうやら話は付いたらしい、何処へ電話をかけていたのだろう。
「みんな聞いて、住むところ確保できたわよ」
「本当か?」
「ここから歩いて20分ぐらいなんだけど」
「でもそのまま行ってもすぐ住めないでしょ」
「大丈夫よ家具つきのマンションだし」
「鍵は?」
「それも大丈夫スマホ登録で鍵は開けられるから」
「じゃあどうする」
「荷物は?」
避難所にしていた体育館の管理人に事情を説明し、管理ノートに記帳すると皆で母の持ち物と言っているマンションへと移動を始めた。
荷物を持つと避難している他の人へ挨拶をしてから体育館の外へと出る、昨日の惨劇などわからないぐらい良く晴れていた。
4人は住宅地を抜け大通りを歩いていると、想像以上に被害が大きいことが分かった。