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再会

再会


廃棄された都市は所々崩れ落ち、本来住むことさえ難しいとされている場所だ。

勿論この場所も地上には住むことができず、地下を再利用するべく超越者の先遣隊が超能力を使用して地下を拡張していく。

超能力を使用して作る地下都市、そういう能力者がいるお陰で1日もかからず住む場所は確保できたが。

そこへすぐに追手が来るとは思ってもみなかった。


《こちらです!》平太

《どうしてこうなった?》

《30時間前殲滅部隊50人が前のコロニーがある場所を突き止め攻撃してきたため撃退したのですが、すぐに正規軍の殲滅部隊が第2波を派遣して来たようです》

《アーロンは?》

《今 会議室で他のコロニーから逃げて来た仲間と会議中です》


超越者のコロニーは全部で5つ、そのうち2つが殲滅部隊の攻撃を受け2つのコロニーにいた住人が全てこの廃棄都市へと逃げてきている。

その中で戦闘に特化しているのは50人に満たない、今そのうちの40数人が敵の部隊と交戦中と言うわけだ。

だが千人対50人未満ではどう考えても分が悪い、この場所まで敵が来るのは時間の問題だ。


《一度アーロン達と話し合おう》

《アーロン 宗助だ話は可能か?》

《地球の勇士か?》

《SOSを聞いてきた》

《このままでは我々は生きる場所が無くなってしまう》

《手を貸そうか?》

《いいのか?》

《その代わりこの戦闘が終わったらすぐにマザーを無効化しようと思うが手伝ってくれるか?》

《まさか…そうかそれしか無いか…分かった他のコロニーにも伝えておく、俺たちは貴方と一緒に行動する!》

《分かった殲滅部隊は任せてくれ》

【アーバン、ボルドー、コバルト、キャンディ、ルミナス、クリスタル用意は良いか?】

【いつでも行けます】

【ご主人様お任せください】

【お仕置きしちゃいましょう】

【腕が鳴るわ】

【ようやく出番です】

【ウフフたのしみ~】

【ではバトルフィギュア部隊は私にお任せください】リリー

【頼んだ、俺は別方向から隊長クラスを無効化する】

【母さん朱里平太2手に分かれて奴らの背後から無効化しよう】

【分かったわ】

【はいご主人様】朱里

【はい主様】平太


俺とリリーは2手に分かれることにした、もちろん全員光学迷彩機能を利用して姿を消すだけでは無く。

彼らでは飛べない高度から索敵を行い一番力の強そうな隊長クラスを探し出す。

敵は100人ずつに分かれ1部隊として進軍している。

彼らは全部隊で全体行動をとるのではなく、まずは100人ずつの部隊を作り攻撃を仕掛けていくと言う戦法を取っている様子。

要するに一気に攻撃を仕掛けるのではなく、長引かせてこちら側が疲れて来るのを待っていると言うわけだ。

それならば急に背後から襲われた場合どうするのか?お手並み拝見と行こう。


「ドン!」

《なんだ遠隔攻撃か?》

《分かりません急に第4部隊が攻撃を受けました》

《第6部隊もです》

「ドン!ガン!」

「ドン!」


いきなり数人ずつその体を何かに殴られて気絶する、リリーを含め人口頭脳を持つバトルフィギュア達はインターネットから人体にある急所の知識を身に付けている。

そのお陰か戦闘能力が何倍にも上がった、ピンポイントで宇宙人達の急所を突く。

超能力を使えると言ってもこちらを認識することが出来る前に攻撃を喰らえば、何100人いたとしても数分もあれば敵を殲滅することが可能だ。

勿論彼女らには殲滅部隊を殺せとは命令していない。

そして逆側にいた殲滅部隊の第9部隊と第8部隊も宗助のスキルであっという間に動かなくなって行く。

殲滅部隊全員を片っ端からロボ化を適用し脳内にハッキングを仕掛け(殺人禁止)に設定していく。

バトルフィギュアの方はリリーの眼を通してロボ化を施せば、いつの間にかそこに危険な殲滅部隊の兵士は居なくなっていた。


《なんだ?どういうことだ?》

《あんたが部隊長みたいだな?》

《貴様は誰だ?》

《俺は超越者達の仲間だ》

《兵士に何をした!》

《特に何もしていない、あんたみたいに動かないように命令しただけだ》

(体が動かん)


目の前には9百人の動かなくなった兵士達、この間約30分。

超越者達と戦闘していた部隊もすでに迎撃が完了し次の攻撃を待っていたのだが…

数キロ先では迎撃が完了した超越者の部隊が第2陣を待ち構えていたが、中々現れない敵を調べるべくこちらへとやって来る。


《なんだこれ?殲滅部隊か?》

《ああいい所に来た!》

《あんた誰だ?》

《もしかして 第3コロニーの人?》

《え~と…もしかして情報に有った地球から来た勇士か?》

《そういう事、アーロンさんにたのまれてね》

《すごいな、どうやったんだ?》

《秘密と言いたいとこだけど俺の能力で相手の動きを止めたんだよ》


先ほどまで前線で戦っていた第3コロニーの戦士たちが向こうの戦闘が方付いたのでこちらまで偵察に来たと言う所だ。

だがこの数の敵が全て戦闘不能に陥っているのを見て絶句した。


《すごいな、だが殺さないのか?》

《う~んどうしたい?俺は殺すの苦手なんだよ》宗助

《問題はこいつらが何時目覚めるかなんだが?》

《俺が能力を解かない限りこのままだよ》

《本当か?》

《本当だ、でもこのままでは増援が来た時にまずいのでどこかに隠さないといけないな》

《それならあそこのくぼみなんかどうだ?》

《ここまでくる間に穴があった場所か?》

《ああ罠を仕掛けた場所だ、もちろん罠は解除する》

《分かった、それじゃこいつら全員そこまで運べるか?》

《大丈夫任せてくれ》


そこからは俺も含めて超越者達数十人で殲滅部隊の兵士達を念動力を使用して運んでいく。

彼らが眠る場所から約100k近い距離だが、超越者達は一人で50人ぐらいならば空中に浮かせて移動させることぐらい問題ないらしい。

俺にはその能力が無いので念動力を使用できると言う、その部分だけはうらやましく感じた。


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