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4度目は戦場

4度目は戦場


その日の夜、母と計画した惑星リズへの惑星間移動は思ってもみない形へと進んで行く。

母にもロボ化設定スキル以外の認証を与え空を飛ぶことだけでは無く各種の仮想運動補助機能の使用を許可した。

連れて行くバトルフィギュアはリリーさんを含めて5体、母にもデイバックを背負ってもらい夜10時に父をロボ化で眠りにつかせると、マンションの外廊下からまずは成層圏の手前まで移動し次に月面へと瞬間移動する。


【用意は良いわよ】

【じゃあ掴まって】

【こちらも大丈夫です】リリー


デイバックには30センチフィギュアを2体ずつ詰め込んでリリーさんは俺の肩の上に。

転移する時に使用するエネルギーを節約するためだ。


【ご主人様~なんかかっこ悪いです~】クリスタル

【ごめん少しの間我慢していてくれ】

【わがまま言わないの~】コバルト


これから登山にでも行くのかと言うような格好なのだがデイバックにはフィギュアとカモミーバー。

だがそんなことなど構っていられない状態になっているとは思わなかった。

俺と母そしてバトルフィギュア達は前回降り立った場所と同じ場所に転移した。


【アーバン・ボルドー聞こえるか?】

【宗助様!大変です】

【どうした?】

【超越者達と正規軍の殲滅部隊で戦争が勃発しました】

【なんだって!】

【それで朱里たちは?】

【一応戦いからは少し距離を置いています】

【今どこにいる?】

【…そこから500k東です】

【分かったすぐに行く】

【お待ちしております】


改造USBからSOSが送られてきてから1日と少し、どうしてここまで戦いが拡大したのか。

殲滅部隊千人は約6時間で編成を終わり、約24時間後用意を整え、第一と第三コロニーへ二手に別れて突撃が開始された。

そして以前のコロニーがもぬけの殻だと判明してから、殲滅部隊は追尾装置や生体反応装置を使い超越者達の新たな潜伏先を探り始めた。

今までならばそこまで深く探らなかった殲滅部隊、だが一度やられた場合は敵を見つけるまで捜索が終わることなどない。

そして数時間後新たに住処とすべく移動した先を粛清部隊が見つけてしまう。

宗助たちは一路空を飛び500k離れた廃棄都市へと向かう。

だがその手前では超越者の部隊と殲滅部隊が激しい戦闘を繰り広げていた。


《逃げろ!》

《だめだやられる!》

「ギャー」

「ダン!バキンヒュンヒュン…」


殲滅部隊が使っているのは朱里と平太が地球に訪れた際に持っていた例のパワーボールと言うやつ。

対する超越者が使う武器はそこいらにあるガラクタや、自作の武器。

確かに武器は正規軍の方が整っているが、超越者達が使用する武器も結構エグかった。

それは円盤にしか見えない平べったいフリスビーみたいなものや。

まるで細長い棒にしか見えないものを、自由自在に操る超越者の戦士。

数では負けている超越者達は、正規軍を迎え撃つのに、即席だが罠を張り巡らせた。

3倍近くもいる正規軍に超越者達が、普通に対応したのでは負けが見えている。


《誘い出せ!》

《D通路だ》

《了解》


正規軍の殲滅部隊はただ空を飛んでいるだけでは無く、パワーボールを使い敵の攻撃を無効化しながら超越者を殲滅しなければならない。

正規軍の殲滅部隊だが、はっきり言って超越者の戦士を舐めていた。


《今だ!》

「ガラガラガラ ズズズーン」


建物の陰に誘い出し上から瓦礫を落とすとともに、背後からも大きな塊で追撃する。

約5人の正規兵が瓦礫に飲まれさらに残った5人が個別にガラクタや棒のような武器で攻撃される。

パワーボールを自在に使えても超越者達の方が能力が多い分有利だった。

だがその力も人数で押されては長く持ちはしない。


《朱里 どこだ?》

《ご主人様こちらです》


戦場からさらに瓦礫の上を飛び丘のような場所を飛び越すと大きなくぼみが見えて来た。

過去に宇宙港として使用していた廃棄都市。

まだそこまでは殲滅部隊は来ていなかった。


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