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放課後

放課後


友人達とは駅で別れ百合ちゃんと駅からの道を歩いていると、本日も高月陸尉が後ろを着いて来る。

他にも数人尾行している者がいるが、今はそれを無視して歩き続ける。


【そうちゃん、もしかして付けられている?】

【ああそうだよ、4組ぐらいかな】


高月さんはすでに顔見知りの為、問題ないがその他の3組は分かり易い。

USAのCIA情報部の2名とUKの諜報部の2名、後はCNの諜報員だろう。


【USAとUKの諜報員が2名ずつ、後はCNの諜報員かな】

【え~とそうちゃんの力のせい?】

【昨日横浜で大々的に発表したからね】

【危険じゃないの?】

【話した事に関してはすでに日本の政府もアメリカの政府も知っている事だからね、早いか遅いかに関しては各国の上層部がどう見るかかな…】

【そうなんだ、私にロボ化を話したのもいずれ巻き込まれるからなのね】

【それも有るけど…】

【良いの 私も宗ちゃんについて行くって決めたから】

【お買い上げ有難うございます~】

【え~お金取るの~】

【あはは】


声を出さないで話せるのだから便利な機能だ、だがCNの諜報部が洋子さんと香織さん以外に多数の諜報部員を当てて来たのが少し気になる。

知らないで尾行を付け探るのと、知ってもさらに尾行を付けるのとではかなり差がある。

しかもCNは玲蘭では無く別部隊と思われる人員を投入してきた。

数日前。


「それで、ターゲットは何を話した?」劉

「宇宙船の攻撃をどうやって回避したのかと言う話と、惑星間転移装置とかいう研究が日米で行われている事と、ハッキングアプリはアメリカ経由で渡すって事」陽子

「どれも日本との契約だけでは無くアメリカと契約しているのでそちらの外交官と交渉しなければならないって事みたいよ」香織

「それで?お前たちは納得して帰ってきたと言う事か?」

「そうよ、しかもあたしたちが聞くなら教えてくれるみたいだし、わざわざ尾行して何かまだ探る必要があるの?」

「そいつが超能力があると言ったんだよな?」

「言っていたわね、しかもそこに来ていた他のグループは宇宙人の子孫だって言ってたし」

「それを信じたのか?」

「少なくともうちの国の人間より嘘は無いと思うわよ」

「問題があるなら本人に頼めばもっと教えてくれるんじゃない」

「でも契約次第ってところなのかも…」

「みたいね、アメリカにもそのために行っていたと言う話しみたいだし」

「もしかして、上の方はお金ケチってどうにかしようとしているの?」

「そ そんなことは無い!」

「尾行なんて付けずに直接交渉した方が良いんじゃない?まああたし達を使って聞き出すならまだ少しは情報を聞き出せるかしれないけど、結果として高くつくんでしょ?」


玲蘭レイラン10人ほどの美女諜報員の組織、基本的には鹵獲専門の部隊なのだが。

ひと仕事終えれば彼女らに国から数十万から数百万の報酬を支払う事になる、通常の諜報部員を雇うより行動資金は割高だ、そうでなければ自らの武器を使って危険な任務など行うわけがない。


「それから、できればもう尾行は付けないで欲しいって言ってたな~」

「そう言われてはいそうしますと言うやつはいないだろう」劉

「でもそうすると無駄に諜報員を働かせることになるんでしょ?」

「まあそうだが、すでに知っている事は良いがさらに隠していることがあるのなら聞き出さない訳には行かない」

「東西冷戦が終わり経済戦争も終盤に来ている、我が国の経済も最近は停滞気味だ、ターゲットが今以上経済的に発展できる情報を持っているのなら、いや必ず持っているはずだ、それを探らないわけには行かない」

「その前に本国の超能力者を探すのが先決なのでは?」陽子

「我が国で見つけられると思うのか?」


現在の総国民数は14臆と言う数だがその数も誇張なのではないかと言われている。

今でも未開拓な土地が有り、数十年前には新たな部族が発見されたと言うニュースも有った。

全国民の動向を測るために電子清算方式を義務化しスマホを識別道具として導入し出したが。

地方へ行けばまだ物々交換が可能だったりする。

もし超能力者がいるのならすぐにわかりそうなものだ、それなのに超能力者の話など一つも出てこない。

CNに住んでいる超能力者は、国の命令が有っても名乗り出ないと決めているのだろう。

もしいたのなら国に何をされるか分からない、モルモットにされてしまうのがおちだ。


「まあいい 尾行は別なエージェントにやらせる、命令があるまで待機してくれ」

「は~い」

「ミンパイラ」


そしてりゅうは別のエージェントを呂方家に差し向ける。

CNは次に襲来して来る宇宙人に対抗するよりも、経済的に他国を出し抜ける情報を入手することを優先した。

あれほど聞きに来れば教えると宗助が公言したにもかかわらず、言う事を聞かないものがいるのだから、世の中は思ったようにはいかないものだ。

但しそれを黙ってみている事も出来ないのは確か、宗助は期末試験が終わると惑星リズへと再び訪れることになる。

しかも今回は母と朱里そして平太を連れて。


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