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妖艶

妖艶


千鳥足でドリンクサーバーまで飲み物を入れる為に向かうと、そこには制服の前を少しはだけた美麗な女子高生。

スカートは短くその足はなまめかしくうごめく、スタイルは抜群しかも胸はかなりふっくらしている。


「すげーエロッ」リーマン1

「もしかしてさそってる?」リーマン2

「誘ってないです」

「いや~それでその恰好は無いよね~」

「格好ってこれ普通の学生服ですよ」

「いやいやブラウスからブラがみえる~」

「何?何時の間に」

「誘っているんでしょ~」


そう言うと一人が円の肩に手を回し引き寄せる、タイミンク良く9号室からスポコン少女2名もドリンクを注ぎに部屋を出て来る。

そして円は引き寄せられた拍子を装い手に持っていたジュースをぶちまける。

それは後から来た女子2名にもしっかり見えていた、そして愛菜たちが大丈夫かと声を掛けようとした時だった。


「あ!」円

バシャ!

「てめーこのあま!」リーマン1

「キャ~~」

「おい ゴラ!何してる!」木部

「なんだ?」リーマン2

「なによ!」愛菜


ほんの数秒の出来事だった、酔っ払いサラリーマンは青ざめる、どう考えても分が悪いと言うか自分たちが何をしたのかを考える、酔っていたとはいえ女の子に手を出そうとしたことは否定できない。

ジュースは当然サラリーマンだけではなく円の体にもかかり、うっすらと下着のラインまで分かるぐらいに濡れていた。

騒ぎを嗅ぎ付けた店員がその場で警察を呼ぶことを宣言すると、酔っていたとはいえそれがまずいことぐらいは分かる大人2名。

その場で2人が土下座した、そして残るサラリーマン一人は戻ってこない2名を探しに出て来ると唖然とする。

勿論、その場で警察を呼ぶことは土下座したことにより避けられた、その代わり円の料金を支払うと言う事になった。

警察を呼ばれると彼らには最悪暴行罪が適応される、そうなれば会社を辞める所まで発展するだろう。

酔いに任せていたずらをしようなどと考えたのがまずかった、肩を掴んだだけなのだがこういう場合女子の姿は見ているだけにしておこうね、成人男子諸君。


「大丈夫?」木部

「私は大丈夫です」

「あれ?あなたは」愛菜

「あれ 今日会いましたよね」

「何?知り合い?」

「というわけでは無いですけど…」

「とりあえずなんだし、私たちの部屋に来る?その服も着替えないとだし」

「あ はい有難うございます」


円の計画通り、その後同じ部屋で3人は意気投合する。

さらにカラオケ屋を出ると先輩は家へと帰り円は何故か愛菜と一緒に呂方家へとその足を進める。

ちなみに呂方愛菜にも本日ロボ化されたフィギュアのキャンディが尾行していた。


「じゃあまたねあいっち」

「はい先輩も」

「今日は有難うございました」

「バイビ~」


木部は二人と別れて自宅へと歩いて行く、円はいつの間にか愛菜の家へとお邪魔することになった。


「いいの?」

「うち近いですし、着替えもないなら洗濯してすぐ乾燥できるから」

「そうなんだ、なんか悪いな~」

「それにしてもなんで同じカラオケ屋に?」

「友人と別れて帰る途中に呂方さんがカラオケ行くのを見て、私も歌いたくなっちゃったのよね」

「それ本当ですか?」

「ばれた、実はあなたの事友人に調べてくれって頼まれたのよね、でも失敗しちゃったテヘ」

「…もしかして襲われそうになったのも演技ですか?」

「違うわよ、いくらなんでもそれは無いわ」

(ば ばれちゃう)

「そうだよね、でも…」


よく見るとその外見は美麗で妖艶、唇の横にはホクロが有り胸はどう考えてもDカップ以上。

身長も170近くある。

顔こそ好みがあるが、木部先輩とは対極になる人物、そして微笑むたびにまるでフェロモンが出ているような気がする、私服ならば高校生には見られない18歳だ。


「じゃあ県立Y高なんですよね」

「うん県立Y高校3年生円陽子よろしくね!」


すでに夜8時、一応愛菜は軽く事情を母に話し円を家に連れて行くと交渉してみた。

勿論母は快く向かい入れるが、果たしてそれがどうなるのか?母でも分からない事だった。


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