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LA上陸

LA上陸


何のアクシデントもなく直行便はロサンゼルス国際空港へと到着した、すぐに国内線ワシントン行きの飛行機へと乗り継ぐのだが。

問題なのが手荷物チェック、荷物をトランクから降ろすとすぐにルミナスに光学迷彩を作動させデイバックの中から外に出す、そして透明な何かを持つようにしてデイバックの背面の上に乗せる。


【そういえばまずいことが有った】

【宗助様何がですか?】

【絶対何か言われる】

【ルミナス、手荷物チェックの時は壁沿いを伝って先に出ていてくれないか?】

【かしこまりました】

【外に出すからすぐに光学迷彩を起動して俺のそばを付いてきてくれ】

【飛ぶのはだめなんですね】

【空気の流れで怪しまれてしまう】

【了解です】


デイバックの中には30センチのフィギュアが足と腕をきれいにたたまれてはいっていた。

これを調べられることはかなりの確率であり得る、人形を持ち込む渡航者がいないわけでは無いが、絶対これはなんだと質問される。

俺はデイバックしか持ってこなかったのでルミナスを外に出せば後は下着とノートPCそしてタブレットのみだ。

ルミナスは透明になって通路を歩かせ次の搭乗カウンターへと出てもらう。

通路を進むとすぐに手荷持つチェックそして金属探知機へ。

バックに入っていた物を質問されながら目の前に並べていく。

ノートPCで少し質問されたが、どうやら何とかそれ以上止められずに済んだようだ。


「ハバナイスデイ」

「センキュー」


この時ほどロボ化にした心臓をありがたいと思った時は無い、別に麻薬や拳銃を持ち込んではいないのだがなぜか緊張してしまう、昔だったら冷や汗ダラダラで手は震えてしまっていたに違いない。

勿論岩田さん達もすんなり通りパスポートを手にして次の飛行機へ乗り継ぐためにカウンターへと進む。


「こちらのコーディネーターは何処だ?」

「いたわ」三田

「ミナサーンコッチデース」


小さなプラカードを胸に掲げた少し軽薄そうな男性がニコニコ顔で手を振っている。

その隣には無口そうな女性がいたが、そちらの女性は軽薄そうな男性と一緒にいる事に不服そうだった。


「私はコーディネーターのコーディージョーダンで~す」

「サーポートのジェシカ三上です」

「自衛官の岩田幸造です」

「同じく自衛官の三田姫華です」

「内閣参与の内海登也です」


それぞれに握手をして最後に俺の番。


「高校生の呂方宗助です」

「ナイストゥーミートゥー」

「次の便が出ちゃうわ、早く行きましょ」ジェシカ

「あ そう 急がないと」


どうやらジェシカさんの方がまともらしい、コーディーは慌てて床に置いた荷物を拾い上げるとジェシカの後を追いかけだした。

空港の広いロビーを西から東へと速足で移動する、カウンターに着くとすぐにチケットの確認。


「いや~止められなくてグッドで~す」

「止められるわけないでしょ」ジェシカ


どうやらこの二人はそういう組み合わせで今回コーディネーターに起用されたようだ。

通訳としてだけではないのがチラチラと見え隠れする。

物腰も何故だかスムーズだし、荷物を持つ手の筋肉の動きが一般人とはかなり違う。

勿論2名共にファットでは無い、どちらかと言うとナイスバディだが服装は一般的なカジュアルなためムキムキなボディを想像しかできないのが残念だ。

足早にワシントン行きの飛行機に乗り込むと、そこから先はLA便と違い乗客がガラッと変化しているのが分かる。

コーディからチケットを受け取り座席へと進む。


「え~と今度は真ん中の席か」

「ソーリー」


隣のご婦人に軽く挨拶をして自分の席へと移動する、ワシントン行きの飛行機は4時間で到着する予定だが。

岩田さんと三田さんそれに内海さんとは少し離れた席になったようだ。

このチケットはどうやらコーディが手配した様子、コーディはジェシカに文句を言われていた。


「なんでもっと近くの席にしなかったのよ!」

「だってそうすると少し高くなるよ~」

「別に金額は良いのよ、国が出すんだから」

「ソーリー」

(英語)


窓際の席の方が人気が高く少し価格も高かったりする、よく見ると今回は全席中央寄りの席を取った様子。

まあ俺としてはどの席でもよろしいのだが。


【宗助様いつまでこの格好でいたらよろしいでしょうか?】


実は検査場から出てからルミナスは俺のすぐ後ろを歩いていたが、飛行機に乗ってすぐにデイバックへ掴まり、今は俺の肩に乗っている。


【デイバックの中に入ると又出さないといけないだろ】

【先ほどの検査が又あるのでしょうか?】

【多分ね】


それならば外に出て臨機応変に対応した方が後が楽だと思った俺はこの便に乗っている間ルミナスには外に出ていてもらう事にした、もちろん光学迷彩は発動したままなので相当動体視力や勘が鋭い人でない限り、俺の肩に何かが乗っているとは気が付かないだろう。

英語でシートベルトのレクチャーが有り、その後数分で離陸初めてのLAは1時間もしないうちに離れる事になった。


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