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会社の飲み会

会社の飲み会


だが社内の恒例行事となるとそうもいかない、居酒屋でのパーティは10人にも満たないが。

そこへどこの馬の骨ともわからない輩がずけずけと加わって来る。


「へ~所長なんすか~偉い人じゃないですか~飲みましょうよ~」


と言いつつ自分は飲まずにしつこく迫って来る、さらには帰り道にうずくまる女性を装い待ち伏せをすると言う。

あの手この手で呂方父を嵌めようとするのだが…

AIリリーは光学迷彩機能を使い近寄るチンピラに見えない所で電撃を加えたり。

走って来るところで足をひっ掛けて転ばしたりという邪魔をしていく。

何故か全部失敗に終わると彼らの上司は。


「なんだとまだかからないのか!」

「というよりその前にどドジっちゃうんですよ」

「お前らほんとに無能かよ」

「兄貴もうターゲット変えた方がいいんじゃないっすか?」

「ありゃ神様に守られてんじゃないっすかね」

「兄貴じゃねえ部長と呼べ、お前らそれでよく今まで生きて来れたな あ~」

「そいじゃ部長が直接やってみてくださいよ!」


そういわれてこの上司は自ら出動するのだが、一応この上司は強面である。

ビビりな呂方父は前方から近づく強面を見るや否やUターン&速足で、他のルートを使い何時間無駄にしても危険を回避する。

それでも負けじと金融屋の上司は追いすがり嵌めようとするが、そこに各種アクシデントが。

植木鉢が落ちて来る来る、自転車が急に倒れて来るぐらいは当たり前。

終いには工事中の看板がぶち当たり、軽く怪我をする始末。


「どうしたんすかその頭?」

「ど どうもしてねーよさっさと仕事にもどれ!」

(やってらんねー)


まさか自ら出動し呂方父親を嵌めようとして、ことごとく失敗するどころか自ら怪我をするとは思ってもみなかった。

怪我は一応工事現場へ文句を言って損害賠償請求したのでお金は出たが、その手前の植木鉢落下はかなり肝を冷やしたらしい。


(もうあそこは止めておくかな)


いくらそこにお金が有ろうとも手に入れる為の対価が自分の命では割に合わない。

しかも3つ以上の不幸が一日の間に起これば、大抵の人は出歩くのでさえ止めるだろう。

この日から彼らは一切、呂方家の事に手出しすることを止めた、それは自衛隊にも知られていない事だった。


【父の方はどうだった?】

【もう彼らは諦めたようですよ】

【そうなんだ、有難うリリー】

【どういたしまして】


ちなみにこの金融会社の上司にも監視カメラを設定してある、リリーにもカメラの自動設置機能を付加したので、今後こう言った手合いが現れた時には宗助本人がいなくともリリーによって自動的に監視できるようになっていた。


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