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CN系スパイ

CN系スパイ


地球へやって来た宇宙戦艦は400隻、そのうち中央アジア大陸には80隻近くが攻め入ったのだが、もちろんそこでも無人宇宙戦艦から戦略ロボットがかなりのダメージを浴びせていた。

約2時間の攻撃で小さい町は瓦礫の山になり大都市部での被害も相当出ていたが、そこでは建物より人の被害の方が大きかった。

彼らは襲ってきたロボットを捕まえることに成功したが、そこからのデータはそれほど得られなかった。

その後日本やUSAからのニュースを聞き日本へとスパイを潜入させることにしたのだが。

すでに潜入捜査している捜査員と合わせて現在8人がこの調査に赴いている。

数人はメーカーの研究員の尾行だが、最近になりそこから呂方宗助なる学生の情報が飛び込んできた。

USAからの情報でも同じ名前が出ており、彼らは呂方宗助なる人物を徹底的に調べることにしたのだった。


「我が国にもこの装置は必要だな」幹部

「はい、この機械が有れば我が国に莫大な利益が入ってきます」

「ならばなんとしてでも手に入れろ!」


彼らは外交部を通してだけでなくあらゆる伝手を使い惑星間転移装置の情報を手に入れようとしていた。

その日の夕方。


「どうだった?そうちゃん」母

「モデル事務所の件は丁重にお断りしておいたよ」

「そうなんだ…」

「もしかして心配してた?」

「モテモテじゃなかった?」

「なんでモテモテなんだよ」

「だってあの綺麗な子もいたんでしょ」

「おにいアイリーンに会ったの?」

「もともと彼女らから誘ってきたからね」

「どんな感じの事務所?」

「ふつうのとこだよ、結構昔からやってるみたいだから有名人の公演ポスターがいっぱい張られていたよ」

「アイちゃんも芸能人になりたいの?」

「あたしはべつに~」

「ところで家の方は?」

「今日地鎮祭をしてきたわよ、明日から本格的に建て始めるわ」

「どんな家が建つか楽しみだね」

「うん」ゆりな

《主、ようやくこの星の主従関係が分かりました》

《そう?》

《我々の星とはかなり違いますね》

《君たちの星はこの地球では独裁主義に近いからね》

《はい全員が平等という形ですね、確かにそれでは努力しようと言う意思はあまり育ちません》

《まあ俺もそれほど上下関係を考えたりしないけど、努力は自分のためにすることだから》

《はい私もそう思います》

「ただいまー」父

「おかえりなさい」


若干不安な出来事が有ったがこの日は何事もなく無事に終わった、だが翌日は面倒なことに奴らのターゲットがそこへ変更されていたとは。


「おはよう呂方君」委員長

「おはよう」

「おはようきみちゃん」百合奈

「おはようゆりちゃん」

「おはよう」米田

「おはよう…」東山


いつもの登校風景にあまり変化は無かったが、若干不審な人物が見え隠れするようになった。

それはどう考えてもCNチャイナの捜査員、ごく普通の格好だが学生でもないのに高校へと向かう生徒の列に紛れている、もちろん自衛隊の隊員もいるのでそのあたりも現在調査中。


【宗助様やはりあの人物はCNの捜査員とみられます】

【また面倒なのが動き出したな】

【どういたしますか?】

【直接被害が無いならば自衛隊に任せよう】

【かしこまりました、金融会社の方はいかがいたしますか?】

【そっちはリリーに任せる、できるだけ相手に分からないように対応してくれ】


例の木下家借金騒動で百合奈を陥れようとしていた金融会社の社員は現在呂方敦之にターゲットを変更してきた。

それは万が一のことを考えてロボスキルの監視カメラを父にも設定しておくことにしたからだ。

特に電車の中での事、やたら色目を使ってくる女性がいたり、会社への道すがらそれらしき人物が絡んできたりと。

そのたびに父はどうしたかというと。


「え はい?すみませんでした~~」父


よろよろ歩いてくるその筋のような恰好をしたチンピラがわざと当たってきても、相手が話し出す前に脱兎のごとく逃げる逃げる、その逃げ足はチンピラもついてこれない速さだった。

車内の痴漢騒ぎも両手が埋まっているのに痴漢が出来るわけがない、近寄る女性も呂方父を嵌めること敵わず諦めるしかない状態。

まあ父は女性が近寄ると必ず逃げるので彼を痴漢で嵌めるのは無理に等しい。


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