表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/508

アイリーン

アイリーン


(アニメの見過ぎかな)

話してみれば、極普通のタレント事務所であり、そうでなければ80年以上も続くわけがないのだ。

まあここから先の話はアイリーン経由でまだいろいろ聞ける可能性もある。

事務所のエントランスから階段を下りていく、アイリーンの後姿はよく見るとかなり美しいしバランスもかなり良い、今まで芸能人を後ろからまじまじと見たことなどなかったので見とれてしまう。


「ねえ、どこか寄って行かない?」


振り向くと彼女は今日これからの予定を聞いてきた、俺の表情には変化がないが少しドキッとした。

時刻はまだ午後2時と少し、思ったより話は早く終わったが俺たちの後ろには自衛隊宇宙人対策班の高月さんが尾行している。


「それは仕事として?」

「違うわよ、きょうは本来お休みの日だし、せっかくここまで出て来たのに宗助君の案内だけで私は帰らないといけないのはつまらな過ぎるわ」

「確かにそうだね、そういえばこの間一緒に来ていたMOMOちゃんはいないんだね」

「彼女はあの後PVのお披露目でTV出演した後バズって本日はレコーディングよ」

「へ~今度聞いてみようかな」

「WEBで聞けるわよ、私より彼女の方が気になるの?」

「いや君達が普通に暮らしているのが気になったから聞いてみただけだよ」

「あ~そうか、じゃあ私の話しようか…」


彼女は現在横浜で暮らしている、もちろん外見はハーフと言うより英国の女性に近い顔立ちだ、父はUKの投資家で母は元証券会社の社長秘書、父親とは仕事上通訳として出会ったが。

英語が堪能な母は父からのプロポーズを受け結婚、その後はUKで数年暮らしたが、

父の仕事の関係で日本へと帰って来た、日本では小学生から暮らしている為アイリーンは英語より日本語の方が堪能だ。

父親はもちろんSVRサバイバーの6世であり元UKのUSSA(ユニバーサルスペースノイドサバイバーアソシエーション)に所属しており、向こうでは貴族の称号を持っていたりする。

母は普通の人だがかなりの美人であり大学在学中にミスキャンパスに選ばれたことが有る才女でもある。

ちなみに国生は母方の姓で本名はアイリーン・サージェント・ウィリアム、父の名はモリソン・S・ウィリアム(45)、母の名は国生美玲(42)、妹の名はエミリア・S・ウィリアム(15)。


「そうなんだ」

「宗助君は?」


何時の間にか、お互いの事を話しながら歩いている、俺も今日はすることが無いので彼女に付き合っている感じだが。

どうやらその行先はあの赤い塔へと向かっているらしい、そういえば昔は東京タワーも小学生の遠足で行く場所だったようだが現在は観光ルートの方が有名だ。

窓口で観覧チケットを購入しエレベーターに乗り込んだ。

そのまま展望台へと上がっていく、展望デッキからは晴れていたことも有り外の景色をかなり遠くまで見ることができた。


「へ~結構遠くまで見えるもんだね」

「今日はたまたま晴れてるからね」

「やっぱりまだブルーシートがかぶっている場所もあるな」

「宗助君は宇宙人の事恨んでいるの?」

「頭には来てるけど、それほど恨んではいないかな」

「そうなんだ」

「君達サバイバーに対しての恨みはまるっきりないよ、というかすでにサバイバーは地球人でしょ」

「気を使ってくれてありがとう、今サバイバー達はそのことで今後どう身の振り方を考えるか相談しているところよ」

「そうなんだ、でも襲ってきた奴らと君たちとではまるっきり別だと言って良いし、彼らは人としての尊厳を無視して、全部機械に任せている生活をしているからね」

「へ~そうなんだ、やけに詳しいのね」

「ああ、彼らの船をハッキングした時にそういうデータも手に入れたからね」


いつの間にか友人としての会話に近くなって行く、アイリーンから見ても宗助が普通の高校生であり特別な能力があるとは外見からは見えなかったし、言葉を交わした後もその考えはさほど変わらなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ