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SNS

SNS


とりあえずこのことは次に惑星RIZへ行くまでの課題としておくしかない、彼ら超越者を味方に付け巻き込むのかそれとも無視するのかは今後考えることにしよう。


《分かった有難う》

《どういたしまして》


俺は朱里達との話を終えてふと名刺を取り出してみる、今週末に行く予定のタレント事務所。

USSJユニバーサルスーパーサバイバージャパン、名前だけはかっこいいが一度調べてみようと思いノートPCを立ち上げる。

(これでよしっと)

URLを打ち込み事務所のホームページを見てみると、その事務所は中々有名なタレント事務所だった。

創立は1960年(昭和35年)すでに80年以上経っており、たくさんの有名人を輩出している、現在登録しているタレントは30人近くいて、それぞれにコマーシャルやモデル、TVにも多くのタレントを輩出している。

(へ~結構有名どころなのか)

ページをめくるとアイリーンや桃の顔も、クリックしてみると彼女らの経歴や現在の仕事内容が表示される。

(まじか…)

アイリーンの現在の仕事は製薬会社のコマーシャル、そしてモデル、あの有名な月刊誌MMのモデルもしている。

(そういえばSNSが有ったな)

興味本位というわけでもないが、一応行くに当たって情報を得るのは当然のことだ、だがアイリーンが全部教えてくれるかどうかは分からない。

スマホを使いSNSを検索する、SNSスーパーボイスを選択しインストールすると指示に従いメールアドレスを登録しサインネームを作成。

一応一対一で連絡する為SNS内に個室を作る、その後アイリーンのサインネーム(ILEAN**)を入力し招待を押してみる。

これでアイリーンがすぐに気づいて対応してくれるかは微妙だが…


『ハロー』

『アイリーン?』

『もしかして宗助君?』

『連絡くれたんだありがとう、でもどうしたの』

『いや本当に連絡取れるか確かめてみた』

『なんだ、私が嘘をつくとでも』

『名刺に書いてあるんだからそれは無いと思うけど、無視されるかもしれないし』

『ああ確かにそれはないとは言えないけど、世話になっておいてそれは無いよ』

『そういえばあの後大丈夫だった?』

『ああうん大丈夫だったよ、有難う♡』

『何か聞きたいことがあるのよね』

『ああそうだった、今度の土曜日そっちの事務所行こうと思うんだけど』


この時アイリーンは当然のことながら自室のベッドの上で桃や同級生とSNSを使い連絡を取っていた。

だから宗助がルーム作成し招待したことですぐに知らせを見つけこのSNSルームへと入ってきたのだ。

何故かベッドの上で正座をするアイリーン、彼女の部屋は花柄と某アミューズメントのぬいぐるみで飾られていた。

当然さっきまでは寝そべっていたのだが、相手が宗助だと言う事で少し舞い上がっている。


『ほんとに!』

『ああ、行くって言ったから嘘はつかないよ』

『じゃあ私が案内する』

『仕事があるんじゃないの?』

『ないない、全然無いよちょうど空いたとこ』

『そうなんだ』

『それじゃあ土曜日の午後でいいかな』

『分かった、それじゃあ地下鉄の六本木駅出口で待ってるね』

『あ そうなのか六本木か…』

『何か問題でも?』


六本木というか都心と言えば思い出すのは秋葉原、限定版のクロームリリーを受け取りに行った時の事を思い出す。

時間に余裕が有れば秋葉原まで行ってみようかとふと考えたが、多分そんな時間があるとは思えない。

それに土曜日であっても多分外出すれば自衛隊の隊員が必ずついてくるだろう。

もう一つ彼女アイリーンが一緒に来るってことは、読心術にも対応しておかなければいけない。

前回は彼女が途中で倒れてしまったから、どの程度情報を掴まれたのかはわからないが、これ以上知られてはまずいことが増えている。

まあSNS越しの態度からはそれほどやばい情報は知られていない様子なのだが。


『いや、大丈夫だよそれじゃ土曜日の12時お昼に六本木駅で待ち合わせしよう』

『分かったわ、ちゃんと来てよね』

『ああ』


なんでちゃんと来てよねと念を押されなければいけないのかはわからない、特に問題もないはずだししかもアイリーンと会ったのはこの間が初めてのはずだが。

アイリーンの返信はかなり明るめ、そんな乗りの良い子だったとは思わなかったが…


【宗助様彼女は80%の確率で宗助様を篭絡しようとしています】

【え?そうなの?】

【はい、可能性は高いです】

【声の感じだとそういった意図はあまりなさそうだが、普通の友人がするやり取りに感じたが】

【文化祭の時に彼女はいくつかのデータをハッキングしています】

【え!】

【宗助様も気付いているはずですが】


確かに彼女が気絶する少し前、手を触れた時には何かが頭の中に侵入したような感じがしたがすぐに彼女が気絶したのでそれほど危険な感じはしなかった。


【どの程度データを見られたか分かるか?】

【ハッキングの程度は心配なさるほどの量ではございませんが、次はもう少し深く探ってくることが考えられます】

【確かにそうだな…】

【知られたらまずいデータには、パスワードをかけてありますので問題ないです】

【え?それで能力者にも対応できるの?】

【はい私のデータは100%見られていないと思います】

【ん?じゃあ俺のデータは見られたのか?】

【宗助様のデータは自衛隊に開示した部分のみオープンにしてあります】

【そうなんだ】

【いずれ分ることにカギを掛けては返って怪しまれると思いましたので】

【確かにそうだな】

【ですから変に隠す必要はないと思います】

【と言う事は完全記憶とハッキングアプリと宇宙船撃退の情報はばれているってことか…】

【はい、そうなります】

【宇宙人の事はばれていないってことか…】

【はい、ですが今度はそこを聞いてくる可能性が有ります】

【それなら答えをあらかじめ用意していた方が良いってことか…】


ファイルにカギを掛けることが可能であればそうしてもらうのが一番、特にアイリーンの能力に対応するならもちろんのことだ。

だが彼女に会ったら何故気絶したのかは聞いておこう、彼女が普通の子だったらもしかして本当の事を話してくれるはず。

あれが演技とは思えない、そうすれば能力の条件が分かってくるはずだ。


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