表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/475

スキルロボ(機械化スキル)

SFフィクション

こんなスキルがあったらいいな

スキルロボ(機械化スキル)


俺は今年高校2年になるふつうの高校生だ、特に心配事も悩み事もない。

まるっきりないかというとそうでもないのだが、恋愛にも縁がないし各種スポーツもこれと言って得意な種目もない。

あえて得意なものを上げるとすれば、アニメのフィギュアだろうか。

いやこれは得意とは言えないな、別に自分で作るわけじゃない。

好きなアニメの主人公、特に女の子のフィギュアを集めている、秋葉原には週1で通うぐらい最近はしっかりオタクになりつつある。


学校での成績は特に可もなく不可もなく、学年279人中101番フィギュアを買うためには親の言う事もちゃんと聞かないといけない。

そう後一日で美少女戦隊リリーオールズの一人クロームリリーの限定バージョンが手に入るのだ。

あの流れるようなボディ、そして作りこまれたディテール、衣装もかなり凝っている。

これを作った人は神だ…


そしておれは予約しておいたそのフィギュアを手に入れるために、朝早くから準備をしていた。現在の俺の状況はきわめて普通だ、いじめられているわけでもクラスの人気者でも成績優秀でもない、だがアニメのファンということだけは何を差し置いても優先する。

そのため友人からのお誘いはほとんどキャンセルしている。

多少の寂しさはないとは言わないがすべてはフィギュアのために使うことでそこは紛らせることができるし。

それ以上必要かと尋ねられればいらないと答える、キッパリと…


その日俺は朝早くから秋葉へ向かう電車の中にいた、電車にはJASUMOというカードを使用する。

いわゆる電子マネー式の搭乗券、学割り仕様。

パスケースをかざすだけで電車に乗れる、背中にはデイパックを背負い。

引き渡し予定のお店へと向かっていた。

階段を降りそしてエスカレーターへ、その日はかなり混んでいた。

俺も少し急いでいたが予約しておいたので並んでもさほど時間はかからないと思っていた。

だがスマホの情報欄を見るとすでに長蛇の列が、待つだけだといっても早く手に入れたいとどうしても思ってしまう、焦った俺は少し走ることにした。


そして一番長いエスカレーターに乗るとそこはかなり混んでいた。

はやる気持ちをおさえて前に並ぶ、ようやく下りのエスカレーターに乗り、真ん中からさらに下へ差し掛かった時それは起きた。


(ガタン)

「きゃー」

「うそだろ!」

「助けてー」


急にエスカレーターの階段がまるで急降下するようにすごいスピードで下がっていく、そして人がどんどん積み重なり俺は下敷きになって行った。

運が悪かったというしか無いのかもしれない、だが物語はそこから始まる。


面白そうだと思ったら一票を投じてください

つまらなそうでしたらスルーでお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ