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もしも強さを数字で見ることができたなら  作者: 角刈りチーズ
第3章:帝国戦争編
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第5話:出発に向けて

4人で旅支度を済ませて王国を出ようとしていた。

王からはエールラインまで最速で行けるようにと馬を準備してもらっていた。

どれも商品の馬車を引いているような馬とは明らかに違う、血色良く、筋肉の張りも美しい立派な馬だった。


「かっこいい馬だね!」

「本当にね。これだとエールラインまですぐ着きそうだね。」


2国はそこまで離れていない。

ただ、深い森の中にエールラインはあるので、どちらかといえば馬から降りてからが本番だった。


「3人ともあまり無茶はせんようにな。」


ジョシュアさんが見送りに来てくれていた。


「ジョシュアさんも気を付けて。」

「あんまり無茶すなよ爺さん!」

「爺さんはやめんか!」


そういいながらキーラさんと二人で大笑いしている。

これから大きな戦いが始まるというのに、なんか拍子抜けだった。


「2人とも呑気なもんですね。」

「な~に、まだ今すぐ戦うわけではないからの。十分にリラックスして、体を休めておきなさい。一度始まると、休む時間は無くなるぞ。」


ジョシュアさんの顔が急に真面目になった。

(確かに、今から緊張してたら体がもたないか。)

ぐぅ~っと大きなおなかの音がした。


「リラックスって思ったら、お腹空いてきたの忘れてた・・・」


サクラが恥ずかしそうに言う。


「大丈夫だよ、お弁当はたくさん持ってるから!」


そう言ってキーラさんが馬に下げたカバンからさっとパンを出して渡してくれた。


「乗りながら食べな。さあ行くよ!」

「「はい!」」


こうして私たち4人はエールラインに向けて出発した。


---


ゴア王Side


皆がいなくなった謁見の間にて、ゴア王は深いため息をつきながら椅子に腰かけた。


「ここまでは予定通りなのだな、ローエンよ。」

「ええ・・・ここまでは、ですが。」


ローエンとただ二人だけになった謁見の間で、王はローエンの本心を探ろうとしていた。

ローエンは優秀な宰相で、王国のために尽くしてくれている。

しかし、自分にも本音を隠して推し進めるきらいがあった。

今回の作戦は自分でも相当なリスクのある物だと感じている、発案者であるローエン自身の見立てが知りたかったのだ。


「よくキーラは受けてくれた。」

「リザードマンは長く帝国に支配されていますし、彼女自身も元奴隷です。恨みを持っていることは明白でした。問題があるとすれば、フリーとして活動していた彼女が動いてくれるかということでしたね。まあまさかのつながりだったようですが・・・」

「レイア=スレインか。」

「はい。私も正直予想外でしたし、なぜかわかりません。ですが、結果的にあの3人が適任だということにつながったようですね。」


ローエンもさすがに少し安堵の色を浮かべていた。

一番最初の大きな関門は、間違いなくキーラ参戦の有無だったのだ。

彼女自身の信念を曲げても王国のために参加してくれた、帰還した暁には相応の礼が必要だった。


「して、次の問題は?バッカスか?」


4人からの手紙で初めてこの作戦を知るであろうバッカス=ルータム、彼の参戦次第でこの作戦の犠牲者の数が決まるのだ。


「それはおそらく問題ありません。ここで帝国が勝ってしまうと、次はエールラインが標的になりますからね。バッカスとしても、一国で止めるよりも、二国で止めたほうが良いと思うでしょう。私の懸念はブリッツ=ライトです。彼が戦場に出てきていたらダイムで対処できるでしょうが、4人とぶつかった場合・・・キーラは確かにランキングでは勝っていますが、デーモンポーションを加味した場合はどうでしょうか?」

「・・・キーラが負けるというのか?」

「あくまで予想ですが。それにノーフェイスに関しては全く読めません。その人数や力量によっては熾烈な戦いが待っていると思われます。」

「そうか・・・」


帝国の戦力はあくまでも予測に過ぎない。

相手の強さがわからない以上、見つからないようにできればそれに越したことはないのだ。


「不安を全く顔に出さんところは、本当に尊敬しているよ。」

「下の者を不安にさせないのも、上に立つ者の務めですよ。」


ローエンの笑みはほかの誰も見たことのない優しいものだった。

それは、ゴア王の幼き頃より様々なことを教えてきた、半分息子のように思ってきていたが故の顔だった。

今回は非常に静かな回です。

どうしても第3章は色々てんこ盛りになって、場面も多く切り替わるので、こういう一呼吸置けるときに置く回を作りたいと思います。

話の流れの整理というか、幕間とは言いませんが、読み手も書き手もパズルの組みなおしが必要なのかなと。

実際に戦争始めたら、全場面でコロコロ変わるわけですしね。

一応帝国と王国は陸路でつながっていますが、かなり離れている設定です。

帝国が倒したドワーフやリザードマンの国を挟んでいるイメージです。


基本的にはレイアたち潜入組に焦点をあてて書いていきます。

その他のメンバーのところは、別で活躍させたりしたいキャラもいるので、戦うシーンを書きすぎないようにしたいというか・・・

仮に戦場側に場面転換してもあんまり複数話にまたがらないようにしたいと思います。


今回も読んでくださった方々ありがとうございました。

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