夢を見た。それはもう恐ろしい夢を…
お、恐ろしい夢を見ました…。
勢いで書いたのでちゃんと話纏まってないかもです。
すいません…それでも良ければ٩(・ω・)วlet's go!
ドスッ!
突然、背中に重い衝撃が走った。
初めに感じたのは…熱。だがすぐ様それは激痛に変わった。
「っ…!」
刺されたのは左の肩甲骨の少し下。
上からザクっと何かに刺された感覚。
思わず上体を丸め、肩越しに後ろを見遣ればそこには見知った男の姿。
小柄な私の体と違い、190近い身長の巨体がぼーっと此方を見下ろしていた。その体は、恐らく私のだろう返り血を浴びて真っ赤に染っていた。
「あ…?なに、して」
彼とは特に仲がいい訳でもないが、悪くも無い関係だったはず。
同い歳の従兄弟同士という事で交流も多く昔はよく私の兄と彼の姉を含んだ4人で遊んでいた程だ。
何時からか、疎遠になってはいったけれど…
それでも時折、互いの誕生の時などは贈り物を送り合うほどには交流もあるし話もする。
なのに、何故彼が私を刺したのか?
ぐっと足に力を込めて彼の方を向く。
背中には未だ包丁だかナイフだかがグッサリ刺さっているが今はあえて無視をした。
「なんで、だろう…?うーん、何となく?」
「は…?ふざ、けんなよっ!」
「目の前に丁度居たから?なんか…なんでもいいから刺してみたかった」
こいつはなに巫山戯たことを言っているっ…!!
飄々とした顔で、少し頭を傾げて心底不思議だと言うような顔をしていた。
その態度に、表情に怒りで目の前が真っ赤に染る。
特に理由もなく人を刺すかっ!
この馬鹿野郎!!
ガンガンと背中から痛みを訴えるも怒りでいい感じに曖昧になっていった。
しかし、何故か時折背中からおかしな音が響いた。
動く度、筋肉が締まりべきべきと音がした。
ミシミシと何かが軋み、バキバキと何かが壊れる音がした。
それはまるで、背中に刺さった刃を己の体に取り込もうとしているかのように動き、音を奏でている。
己の体が一体どうなっているのかと、恐ろしく感じた。
そんな時、目の前の男は突然私に覆いかぶさってきた。
慌てて引き離そうとするも残念な事に奴の体は微ちりも動かなかった。
「何してんだ!離れろクソ野郎!!」
「なんで怒るの…?ほら、今抜くから待って」
「おまっ、やめろ!!」
そう言って奴はその大きな胸に私の顔を押し付けた。
咄嗟に押し返そうとするも痛みも手伝ってやはり上手く力が入らない。
「はな、せ!やめろっつの!!」
「ほら、これ噛んで。歯、折れちゃうよ?」
無理矢理布を口に押し付けられたが、それを直ぐに吐き出した。
「もー、何やってんの?」
それはこっちのセリフだ!!
そう言いたいが、最早声を出すのも億劫で代わりにやつの腕に噛み付いてやった。
「いった!ちょ、もーー!!」
ギリギリと思いっきり噛み付くと口の中に血の味が広がる。
ざまぁみろ!
「いっ、仕方ないな。このまま抜くよ」
は?おま、ちょ!
静止する間もなく、奴はぐっと力を込めて引き抜こうとしてきた。
途端激痛が走る。
「~~~っ!!!」
「あれ、抜けない…」
何度か引いたり押したりを繰り返しているようで
痛みは引くことがなく常に私を攻撃していた。
どれほどそうしていたのか、ペキっと何かが折れる音がした。
「あ」
“あ”ってなんだよ。“あ”ってぇ!!!
なんだ、お前…何をした!
「ごめん、折っちゃった」
ふざけんなよてめぇ!!!!
その後、丁度よく現れた父に助けを求めると今度は父に折れた刃先をグリグリとされた。
余りの痛さに一瞬意識が飛ぶも何とか耐える。
「ぐぅっ!!」
その時、グイッと何かを押し込められる感触がしこれ迄で1番酷い激痛が走る。目の前がチカチカし、頭の中ではガンガンと鐘がなる。
あまりの激痛に耐えられず、ブツリと音を立てて意識を失った。
◇
ハッ!と布団をはねのけ飛び起きていた。
咄嗟に背中に腕を回せば、そこには何も無かったけれど、何となく違和感がある気がして少し恐ろしく感じた。
それでもそれが夢だと分かり深く安堵した。
「はぁぁぁぁぁ~~~…」
長い長い溜息を零し、時計を見ればとっくに陽は昇りきっていた。
窓を開け外の空気を吸って漸く落ち着いた胸を撫でる。
「夢、かぁ…こっわ!」
:(´◦ω◦`):ガクブル
従兄弟と父になにかしたっけ…?
思い当たることは何もないけれど…今度なにか送っとこうと決意した作者です。
今回書いてないですけど、作者はよく歯が全部抜ける夢をみます(あれはあれで怖い)
みなさんはどんな夢を見ますか…?
楽しい夢であることを祈ってます( ˙-˙ )