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包帯

作者: 武井 こらむ

顔に巻いてある、グルグル巻きの包帯の下は、傷だらけの肌では無く、綺麗な肌だった。


傷ついていないのに、包帯が巻いてあるなんて・・。いや、見えているのは外側だけ、よく見ると、その綺麗な肌から薄っすらと傷が見える。


幾度も重なりあったそれは、深い傷、浅い傷、そして細かい傷。でも殆どの人が見えていない他人の傷。


その傷は、治る事は無い。治す必要も無い。


その包帯を外した時に、ゆっくり開けたあなたの片目で何を見た?そして、もう片方の目では、何を感じた?

その、見えた全て、感じた全て、その、一つひとつが大事な全てだから。


だからもう包帯は要らない。傷は、見えて構わない、隠す必要など無いんだ。


もうその顔に包帯は要らない。包帯を取って、傷を越える、大切で大事なものを見つけよう、未来の為じゃ無くて良いよ、明日だけの為に。

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