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魔界で隠居生活2000年  作者: 時計塔の爺
第1章、宮廷魔術師は変わり果てていく故郷に何を思うのか
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 二十数年前、王都ザガンの貴族の屋敷の一人息子としてヨハンは生はこの世に生を受けた。

 

  両親は幼少期の彼に英才教育を受けさせつつも、彼の興味や意思を尊重し彼の個性や長所を伸ばすことに重点を置いていた。

 

  もともと好奇心の強い子供だったヨハンは、自然現象から家事まで幅広いことに興味を示していた。

  中でも魔法学に関しては大人顔負けの才をもっており、失敗を繰り返しつつ、その知識をものにしていき、ついには十七歳という若さで宮廷魔術師の位に登り詰めた。


  だがヨハンの家は領地を持たない男爵家。それなのに宮廷魔術師になったヨハンを面白く思わない貴族もまたいた。


  そして事件は彼が二十歳の時に起こった。

  とある子爵宮の跡取り息子が、ヨハンに怪我を負わそうとヨハンの屋敷に火を放った。

  だが幸か不幸か、その時ヨハンは別用で屋敷にはおらず、屋敷には彼の両親のみがいた。

  しかし、その日はよく乾いた風が力強く吹いていたので、火の足が早かった。

  その結果、両親は逃げることができずにこの世を去ることとなる。


  当然子爵宮の跡取り息子は捕まり刑罰を言い渡される...

 はずなのだが、その家は伯爵宮と繋がりの強い家で、裏で手をまわして刑罰は言い渡されなかった。


  その時からだろうか。ヨハンは少しだが確実に()()()

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