*人物紹介
少々のネタバレを含みます。
・クヴェル=ヴァッサーラント
平民から養子先を転々として地位を築いた元王宮魔術師。
多くの名を持つ天才魔術師にして極悪魔導士と噂される。
王子に魅了魔法をかけた令嬢により、冤罪で国外追放された。
・ヘンゼルとグレーテル
クヴェルの弟子。
戦争で父親を亡くし、魔女狩りで母親を殺され、世を儚んで入水したら泉の精に拾われた兄妹。
師の境遇を知り、家出同然に結界を破り、復讐のため故郷へ戻る。
本名はヨハネスとマルガレーテ。
・ダルフ
クヴェルの旧友の戦士。
常勝傭兵の二つ名を持ち、かつてクヴェルと冒険者パーティを組んでいた。
先代国王からクヴェル捜索の依頼を受け各国を放浪。預かった国宝の戦斧を今の国王に返す気はない。
・ナイア
ヘンゼルとグレーテルの母親。
魔女として魔女狩りで処刑された。子供たちにクヴェルを頼るように言い残す。
人間の男と恋をした水の精で、人間としての名前をクヴェルにつけてもらった。
・アダ
かつて不倫して特殊プレイを楽しんでいた村一番の清楚を偽装する村娘。
泉の精の助言で不倫関係を清算し、長く思ってくれていた夫と結婚。一女を設けて泉の精に名づけを頼む。
・フンボルト
アダの不倫相手で村長の息子の既婚者。
犬になりたい特殊性癖。幼少期に罰として首に縄を繋がれて目覚めた。
・ハルトーネ=キッヒディック
コップス伯令嬢の女騎士。
仕える姫の晴れの日に公爵家の騎士を打倒したため、公爵家から魔物退治を一人でするという無理難題を押しつけられる。
クヴェルたちに魔物退治を協力してもらった。礼のためフンボルトの更生に努める。
・シューラン
屍霊術師でもある、半人半蛇のラミア。
かつてクヴェルとダルフに尻尾を千切られトラウマになった上、仕えていた屍霊王を倒される。
悪霊に住処を追われた先でクヴェルとダルフに再会し、クヴェルの使い魔となって使われることになった。
・クルト=クリーガー
ヘンゼルとグレーテルの父親。ナイアの夫。聖女の加護を持つ。
戦士の家に生まれ、水の精の求婚の試練をクヴェルたちに手伝ってもらい結婚。
村の若手と共に戦場に出たが、手柄を奪うため殺され脱走兵の汚名を負い、悪霊と化していた。
・屍霊王
復讐鬼となって一国を滅ぼし屍霊王に至った屍霊系の大物。
聖女に倒されたと言われるが、ほぼクヴェルに倒されて、首は聖女に体は霊場に封印されている。
嫌がらせでクヴェルに復讐鬼の賜名を与えて、使い魔の鼠に封印し直された。
・刺客兄弟
十人揃ってクヴェルとダルフに負けた。
さらに下に四人おり、十人中二組は双子、一組は三つ子。
クヴェルに能力を買われて協力者となるが、クヴェルの容赦のなさに敵には回るまいと誓う。
・ツヴェルク
クヴェルの元同僚。貴族出身の宮廷魔術師にして公爵家継嗣の魔法の師。
理屈屋だが実力が伴わず、努力もせず他人を見下し足を引っ張っては笑う半端者。
クヴェルを懐柔して陥れようとするが失敗する。
昔より額が広くなった模様。
・クライネ=ヴァッサーラント
現ヴァッサーラント家当主にしてクヴェルの元義妹。
先王にダルフを紹介し、クヴェルの帰還を待ちわびていた。
クヴェルと家名に泥を塗られ、婚期を逃して現国王に恨みを持っている。
・ゴライトーア伯
クヴェルの元義父。
巨人と争う豪の者。加齢による関節痛で弱っていると噂だったが。
独立不羈の辺境伯でクヴェルの冤罪事件で国を見限った。
・スライグ=エマイン
ヘンゼルとグレーテルからの王都防衛を指揮する将軍。
小物ですぐ逃げ、他人を蹴落として今の地位を手に入れた。
・国王
王子の時代にクヴェルを痴情の縺れで国外追放にした。
・魔女
王子を篭絡した令嬢。クヴェルに冤罪をかけ追放させたが、魅了魔法が解けて毒殺される。
・魔術師長
クヴェルの元上司。
部下の手柄を横取りする常習犯。
叙勲されて貴族になることを目指していたが、クヴェルが去ってから目ぼしい成果を上げられていない。
・宰相
御しやすい王子を担いで私腹を肥やしていたが、最近制御しにくくなっていた。
・大臣
甘い汁を吸おうと国王に阿諛追従する奸臣。
・公爵
王家の血縁で王子時代に国王を見限り疎遠になっていた。
遅くにできた息子にツヴェルクをつけてしまったのは一生の恥と思っている。
・神官
聖女と共に屍霊王を退治し、直属となって名代を務める。
屍霊王に殺されかけた。水の精からは女難の相があると予言される。
・吟遊詩人騎士
若かりし騎士王と共に旅をした騎士で、騎士にならなければ吟遊詩人になっていたとのたまう。
騎士王の広報担当で、誇大広告を仕かけることが得意。
・聖女
クヴェルに『爆破赦』の名を贈る。
共に屍霊王を退治した。
・騎士王
クヴェルに『善悪両面』の名を贈る。
共に沼妖精を退治した。
・竜王
クヴェルに『妖精の友』の名を贈る。
クヴェルに負けて血涙を流した。
・巨人
クヴェルに『大いなる小さき者』の名を贈る。
クヴェルに負けて、今度会ったら十歩に一回小指をぶつける呪いをかけられる予定。
・エルフ王
クヴェルに『名伏しがたき者』の名を贈る。
娘を逆さ吊りにされて泣かされた。
・精霊王
クヴェルに『転変』の名を贈る。
・薔薇の女帝
クヴェルと縁のあった大魔女。




