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魔王と笑顔しか出さない人魚達   作者: 憑島アヤハ
第一章『魔王と・・・』
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第一章『笑顔しか出さない人魚二人 前編』

※亜子は、スマル・スリプの事です

そして、その日 夕方。俺は、あっちゃぁいけないものに会ってしまった。それは、日本にいる事すらままならない人魚にあってしまった。目が合うとメンドクサイ人魚もいるとお母様から聞いた。人魚は、下半身が魚みたいと聞いていたのだが 俺が見かけた人魚は·····。そこから先を俺は、覚えていない なんせいつの間にかクレジによって家にいたから


「ムリア様 あんなローレライ程度に見惚れては、いけないですよ」


あぁアレローレライか…って俺 何。なんか見惚れていたの?


「お、覚えていらっしゃらないのですか 電車から落ちたんですよ」


·····お、俺が海に落ちただと 水泳だけが取り柄の俺が…この俺が…マジで·····。


「そして、ローレライの二人組にくっつかれていたので飛ばしちゃいました」


おい こら人魚を投げていいと思っているのかこのやろう。と思っていたが一先ずその思っていた事を静めた。そして何か思い出したのかクレジは、こう言う


「あ、そうでした。あの人魚達 なんか言っていましたよ。」


ん?なにをと思ったが それを聞こうと思ったらクレジが言った。


「えっと『すぐに会いに行くね 未来の旦那さま』と仰っていました。腹が立ったので蹴り飛ばしてしまったんでした。」


それでも暴力反対だぞ俺わ。すぐに会いに行くねってどう言う意味だ?

ーーーーーー次の日


「教師人生で、初めてだが一週間のうちに転校生が二人以上来るのは…鈴鳴。お前は、理事長が呼んでたぞ」


えっあ、はい じゃ行ってきます。俺は、外に来て理事長室を目指して向かった。教室外には、金髪の少女と銀髪の少女が立っていた。


「あっ、未来の旦那さま 本当にやって来たよぉ」


んっ?この子知らんな まぁ理事長室向かうか·····。そして俺は、次こそ理事長室に向かう。俺は、理事長室につき 叩く

コンコンッ ん? 反応しなくね


「んあぁ? 来たのかい 月人君」


ハンネしてやがったよこの理事長。人を呼んどきながら やっぱりお母様に似ているな…。


「今回呼んだのは、他でもない 外国から超絶お嬢様が転入してきたんだ。確かローレライと人間ハーフだよ。スマルちゃんがお嬢様で、メリプちゃんが付き人だよ。えっとスマルちゃんは、君の嫁になる為に来たんだってどうするんだい?」


どうするも何も俺 彼女知らないんだが?


「スマル・スリプ。スリプ株式会社の社長のご令嬢 ローレライの力を最大質力で使えると言うくらいの天才で、勉強 武道 どちらも最優秀の女の子でね。今回日本に来日したのも君に会う為と言っているよ」


ご令嬢、文武両道、金髪 普通に可愛いからありでは·····いやでも俺は、いづれ日本を支配する身だぜ ダメなんじゃ·····。


「大丈夫さ ツキト君 彼女今日から君の家に住むって」


はっ? なんて言いました理事長。 俺の家に住むって·····はぁ マジで言っているんですか?


「本当だよ 何故か彼女 親にそれを話したみたいだよ それで、住むから楽しみにしていてねと言っていたよ。」


·····俺の正体バレそうなんだが…。とりあえず教室に戻るか…。

ーーー月人、教室に移動中


「お、ツキト 転入生ごっついかわええで、ほな話しかけよか」


教室に入って早々、真琴が話し掛けてきた。そして今は、二時間の始まる十分前 理事長が言っていた事が本当なら俺 相当ヤバいハズ。早めに…。


「だんな様? 来たのにゃ?」


んっ? これアカンやつ·····。


「んっ? なんや 亜子はんなんつうった? いま月人になんて言ったんや?」


聞かないで、マジでお願い 真琴聞かないで…。


「ダンナサマ♪」


「はぁ? なんやって マジで言っとんのか?」


あぁもう俺 終わりだわ·····フォーエバー学園生活·····。


「お嬢様 何を言っていらしゃるのですか?」


そう言ってスマルの暴走を止めたのは、彼女の付き人としてこの学校に着いてきた。えっと名前は·····。


「膵沢メリーです。お嬢様に近づく不浄な男」


メリーって女の子が俺の事を不浄な男と定義したのは、別として、メリーか名前に合う色合いでは、ないな。なんせ彼女銀髪 メリーならスマル見たいな金髪が合うと思うのだが·····。


「あなた 私の事を少しバカにしましたね」


そう言ったメリーは、俺の顔を見て目で訴えるかのように睨んで来た。“お嬢様と私を一緒にするな”って感じの顔と目で…物凄く怖いんですけどぉ~。俺は、言い返す


「メリーは、なんで金髪じゃないんだ? 金髪の方が似合うと思うけど·····」


俺は、半端怒られる覚悟で、それを言った。するとメリーは·····


「お嬢様と同じ色では、格上のお嬢様の親御様に悪いですし、それに金髪は、目立ちますから 私は、目立たない銀髪なんですよ」


なんか 悪い事聞いたような、それにしても金髪は、目立つかなぁ?


「だんにゃ様 メリーは、私の写真をとってそれを確認する時に同じ色じゃ分かりにくいからにゃ 銀髪にゃんよ」


あぁなるほど…理解したレズだからメリーは、亜子と同じ色だったのを捨てて、写真の芽生えを上げていたのか·····。こわっ!怖すぎだろレズのレベルを超えてんぞレズ以上のレズがここにいたよ。最高に怖いし、レズのレズはすげぇ怖いそう思った。その後亜子に携帯の画面を見せて貰った。やはり幼い時は、金髪だった。メリーは、初等部入学前に、髪を銀髪に染めた事を聞いた。話を戻そう。まず俺から言える事『レズは、超怖い』。そう思っていると音子が来てこう言う。


「きょぉ~転入してきた子ぉ?金髪可愛いね」


音子に思った今まで寝ていたのかよと思った。現在三時限目 もう既に十分以上経っているのに、教科担任が来ないのである。今の授業は、社会科歴史科目 教科担任は、〝有賀亜琳〟。昔ながらの武士の一族の末裔らしく、喧嘩じみた性格をしている。歴史科目の理由としては、色々な知識が覚えられるからという。転入して3日目の俺は初めて受ける授業なんだが、先生の姿は何度も見ている。なんせ担任だし、結構わかりやすいしと思っている。日本人にしては髪色が暗い赤に近いし、茶赤の目だしと思う。一族の血筋だとか、小早川さん言ってたけど、そんな一族いたかぁ?

ーーーーさらに二十分後 やっと先生が来た


「すまんなぁ、みんなすっかり寝ちゃって…今日は後の時間は、実習兼自由時間とするぞ」


教師が寝ていいのかよ、その前に先生、頭ボッサ直してきなよ。その後もちろん先生は理事長に呼ばれて しっかり怒られた。当たり前である。そりゃあ30分遅れた上にその後実習にしたので怒られた。俺が自習をしていると、俺の横を‘首のない’少女が歩いた。彼女は西洋妖怪〔デュラハン〕の種族。名前は聞いた話だと〝ヴァルシェ・ユージア・ミルシェファ〟だったな。名前が長いから、みんな〝ミルシェ〟、〝ヴァル〟とか呼んでいたな。俺は、話し掛けてみた。


「おぉいミルシェ 俺と話そうぜ」


そう言って話し掛けると 言い返しがこう


「シルカドアホ シャベッテヤルカ」


案の定、カタコト。そして、めっちゃ口悪いなおい。まあいいか、後から茜川さんからこう言っていた。


「ミルシェ やっとカタゴト喋れるようになったのよ。そのせいで少し口が悪いけど、許してあげてね♪」


なんか赤髪になんて言えばいいかな、なんで猫耳なんだ このクラス、猫耳や犬耳が多いな。西洋妖怪も多いし 俺に至っては異世界人だしなぁ…。そんなことを思ってる彼をよそに彼女 彌琴は、彼のお目付け役としての役割を果たしていた。そして、やはり教室の外には見覚えの無い一人の少女が立っていたが、その少女に気づいた者は誰ひとりいなかった。でも、気配だけでも気づいていた人はいたのだった。ローレライの少女 亜子とメリーの二ペアと魔王の子供 月人。さあ、どうなるだろうか

ーーーーその日の夕方


「ただい…!?」


俺は目の前の光景に驚いていた。なんせ本当に、亜子とメリーがいて、料理のお手伝いをしていたのだから。そりゃ驚きだわ。


「おかえりなさいませ ムリ…いいえ月人様」


言い替え遅いよクレジ。もう手遅れ


「あぁ、やっぱり貴方 魔族だったのですね ふふふっ」


なんか掴んでいたのか 妖艶に笑う、メリーをよそに亜子は、嬉しそうな顔をしてこう言う。


「お婆様が言っていたのは、本当なのかにゃ 嬉しすぎにゃ♪」


あとから聞いたのだが亜子の祖母は、理事長と同級生で大学卒業までの間 ずっと魔法の事を調べ、追求していたと言う。そして、二人は、魔法を追求しすぎた故か二人は、魔法を使えるようになった。そして、古い伝承に記されていた〝魔族〟を調べ 最終的にその魔族を見つけるすべを見つけたと言う。だがその調べが最も追求出来る頃 理事長に就任 お見合いにて結婚。亜子の祖母も親が決めた人と結婚する事となり、二人は、離れ離れになってしまったと言う。そして、それから三十年ちょっと やっと会えた魔族を前に興奮する亜子が目の前にいて、それをじとっと睨むメリーに、半端嫌そうな顔のクレジに囲まれていた。俺 死ぬかも知れねぇわお母様、お父様·····。

ーーーー魔界 リンク邸


「アナタ ムリアが…」


王=魔王に何も思わないで近づく者がいた。その者の名前は、〝ソラグニ・リンク〟。ムリアの母にして、魔界の妃。種族は、半人 人間とレイスのハーフ。半分透けた身体が特徴的だが 子供二人には、その体質は、引き継がれておらぬが かわりに、魔法適性がある。


「なんだ ソラグニ?」


悪魔のような形相に、黒い翼 長い耳 よぉく見てみれば、顔が思ったより怖くない。名前を〝リンア・リンク〟。魔界の魔王にして、ムリアの父親。純血の悪魔。魔法適正最大。魔界一の才能者。いまは、行ってしまった息子を心配している。


「私の親戚ちゃんがその·····ムリアと暮らすって」


いや…どう言う意味だろうか?話を戻そう。理事長と亜子の祖母は、従兄弟同士。そして、亜子は親戚に当たる。それを聞いた直後 魔王が·····気絶した。あまりに心配だったので、少し様子を見に行くことにした夫婦だった。

ーーーーーその頃 ムリアサイド


「ねぇダーリン その気になる所触って確認していいかにゃ?」


いやさ ダメに決まってんじゃん もし許可した所で、今すぐにでもメリーが怒りそうで怖いのだが·····。


「その事でしたら 大丈夫ですよ。彼女もう寝ました」


·····ついにやってしまったのか クレジ


「いいえ 睡眠薬とか投与してませんよ」


お前がそうしていそうで、怖いんだが·····?ん待てよ いつ寝たメリー?


「彼女 めっちゃ寝るの早いらしいです」


·····お前がいると信用出来ない 分かったなオッケー?


「いやね 昔からにゃメリーは·····」


昔から一緒にいる亜子が言うならそうか·····ってそうじゃない いつ寝たんだよ? 一瞬のつきを突かれた気分だよ もうやだぁ~。


「月人様 メリーは、とてつもなく寝不足らしいですよ。昔から眠いらしいです。」


そう言えばメリー 授業中寝ていたなぁ~。じゃなくてなんで俺のベッドで寝ているんだよぉ。俺のベッドとクレジのベッド似ているけどもなんで間違えるんだよ。さすがに気づくよな匂いとかでさ 俺超困るんだが·····寝るとこない。すると俺の考えに気づいたのか亜子が·····。


「私と一緒に寝るかにゃ?」


嫌です。明日起きたら二人の睨みに遭いますから·····。


「わたしと寝ましょう ムリア様」


どちらも嫌です。俺は、一人廊下で寝ます。


「そうにゃの·····」


ーーーー次の日

·····なんか 息苦しいな·····って誰だ 俺の上に乗っているのは?ってアレ?さわさわ·····髪の毛さらさら 髪色さえ見えれば誰か分かるいったい誰が·····メリー? なんでメリーが廊下にいるんだよってマジで·····なんで上に乗ってんだよ 寝相悪過ぎないか·····はぁ 学校の準備するか…。

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