表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
また会えた。  作者: アドリブコージ
9/15

第9話 お姉ちゃん

佐藤君とコンビニで待ち合わせていた所に、クラスメイトの後藤君にバッタリ会ってしまった。


私は内心どうしよう?かと色々考えていたら、後藤君から話かけてきた。


「新井さん。珍しい所で会うね。」


なぜか後藤君はご機嫌な顔をしていた。

私の自意識過剰ではなく、前から後藤君からはそんな気持ちが伝わってきていた。

おまけに、クラスメイトからは両思い認定されていて、参っていた。

そこにお姉ちゃんが助けに来てくれて。


「えみ、帰るよ。」


「あっ、うん。」


私は後藤君に何も言わずに姉の後についていき、そのまま自転車に乗ってコンビニから離れた。


「参ったね。あれが勘違い男でしょう?まあ、普通にカッコいいけど、タイプじゃないな。」

「お姉ちゃん、助かったよ。でも、この後どうするの?」


「えみ、あの男の家の場所、大体でいいからわかる?」

「えっと、いつも佐藤君達と帰っているから、佐藤君家の方だと思う。」


「しょうがない、佐藤君には悪いけど、少し遅刻して行こうか。」


「うん。」


それから15分ほど遅れてまたコンビニにやってきた。


「あっ、佐藤君コンビニの中にいるよ。」


「本当?後で謝らなければ。」


「げっ!」


「どうしたのお姉ちゃん?」


「あれ、見て。」



佐藤君と後藤君が仲良く並んで雑誌の立ち読みをしていた。


「えみ、多分佐藤君はあの男に私達と待ち合わせしている事を言ってるかも。」


あ~っ、私の恋は夏休み前に終わってしまった。


「えみ、これはチャンスかも。」


「お姉ちゃん、何言ってるの?ここで私が佐藤君と待ち合わせしていた事がわかれば、私の好きな人が佐藤君だってすぐにバレるよ。」


私の大好きな夏が、大嫌いになる寸前だった。


「えみ、どのみち言わなくちゃダメなんだから、覚悟を決めなさい。大丈夫だから、何があっても私が側にいるから。」


この時ほど、お姉ちゃんってやっぱりお姉ちゃんなんだ。と思った事が無かった。


「えみ、行くよー!」


私達は勢いよくコンビニに入った。

店内の冷房が凄く気持ち良かった事は覚えている。

姉が、佐藤君に手を振りながら近寄っていく場面も覚えている。

佐藤君と後藤君が私達を見て、佐藤君はをいつもの笑顔で、後藤君は何かを察したのか、気まずい顔をしていたのは覚えている。問題はその先はほとんど覚えてていなかった。気がついたら、部屋で姉と話をしていた。


私はなぜか、涙が止まらなくなっていた。

なぜなんだろう?頭が真っ白で全然わからない。

いつも読んで頂き、本当にありがとうございます。


やっぱり、短く纏めるのが辛い。いや、厳しい。


皆様からの感想等お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
http://nk.syosetu.com/n7923ep/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ