第7話 今日の午後
急な姉の行動に、私はかなり驚いた。
夏休みまで、あと3日。
朝、いつものように姉と学校に向かって。何時もより早く家を出たのは、学校の前で、佐藤君を待ち伏せをして偶然を装い、挨拶から話を持っていくみたいです。
かなり大胆な姉に、私は心臓がバクバクしていた。
「えみ、来たみたいだよ。」
私は、顔が赤くなっていないかを確認して、姉と二人で佐藤君挨拶をした。
「あ、佐藤君!おはよう。」
「え?あ、おはよう。お姉さんの方から挨拶をするなんて初めてだね。」
「そうだね。ねぇ佐藤君に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「お姉ちゃん、いきなり何を。」
「あ、ごめん。新井さん。おはよう。二人はいつも仲がいいね。」
「佐藤君、おはよう。」
顔を見ただけで、心臓がドキドキする。
「佐藤君ってさぁ~、夏休みとか空いてる日ある?」
「夏休み?どうして?」
「良かったら、笑みと私と佐藤君で夏休みの宿題を一緒にやらないかなぁ~って。勉強も見てもらえたらうれしいし。」
「夏休みかぁ~。その話はかなり魅力的だけど、ちょっと無理なんだ。」
「佐藤君、私達とは一緒に出来ないの?」
「新井さん、違うよ。俺も出来れば一緒にやりたいと思ってるんだけど、どうしても無理なんだ。」
「え~?理由は。」
「簡単には言うと、俺達は夏休みとか冬休みとかには、必ずおばあちゃんの田舎に行く事が決まっているから。」
「佐藤君、それ夏休み中全部?」
「全部じゃないけど、ほとんどかな?夏休みが終わる1週間前には帰ってくるかな?」
「じゃあ、佐藤君外は、夏休み中は会えないんだ」
「うん、でも夏休みの終わりには帰ってくるから、少しなら大丈夫だと思う。」
「佐藤君、その時にでも少し遊んだり、宿題したりしない?」
姉のこの行動力にはいつも驚かされる。
「うん、良いよ。じゃあ、連絡先交換しよう。帰ってくる前に連絡するから。」
「やったぁー!」
「佐藤君、本当に大丈夫?」
「うん。今日は授業は午前中で終わりだから、一回家に帰って携帯持って集合しようか?」
「佐藤君、本当に?」
「うん、その方がいいと思って。詳しくはその時にゆっくり話そうよ。」
「それ、絶対に約束だよ?」
「うん、場所は新井さんの妹さんと決めておくね。」
「え?、あ、うん。お姉ちゃん、佐藤君と決めておくよ。」
「じゃあ、またあとでね。」
「うん、また。」
それぞれに教室に入り、私と佐藤君は二人一緒に教室に。
これだけでも緊張する。
今日は午後が凄く楽しみになった。
すみません。体調が悪く更新出来ませんでした。
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