第5話 修学旅行その2
いよいよくじ引きで班決めをします。
渡シ場だいたい真ん中ぐらい。
以外に、どんどん班に入る人が決まっていきます。
佐藤君は、最初の方で、もう決まってました。3班です。一班に五人ですから、あと4人ですが、3班はどんどん人が決まっていき、あと1人分しかありません。私は何とか同じ班になれるように祈りました。しかし、残念な事に私の前でくじを引いた子に決まってしまいました。
結局私は5班でした。しかも女の子がは4人。佐藤君の所は女の子1人。
「3班と5班は片寄り過ぎだから3班の男子四人でじゃんけんをして、5班の女子四人でじゃんけんして、負けたヤツがトレードにする。」
3班はしょうがない。とすぐにじゃんけんをして、こっち女の子達もすぐにじゃんけんをしました。
結果、見事にわたしが負けて3班にそして3班からは伊藤君が移動しました。
私は嬉しさのあまり、ドキドキしてその興奮を知られないようにがんばりました。本当に嬉しかった。
後半は何を話し合っていたか覚えていないけど、分からなければ、班長になった佐藤君に聞けばいいし、話はかけるチャンス。
その日の夜は、姉とその話題で盛り上がったったな。
そしてついに修学旅行の日、やたらと風の強い日で、天気もあまり良くなかった。今でもおぼえている、ちょうど修学旅行の日程に台風がくるみたい。どうなるんだろう。
朝、学校に集合場所。一応台風だけど修学旅行は実施されるが、もしかしたら、色んな行程が中止になるかも。
学校のグラウンドには、大きいバスが3台止まっていて、班事にあらかじめ決めていた席に座り、風の強い中始まった。
やはり、雨も途中からひどくなり、いくつかの行程が中止になり、その日は直接旅館に。
台風が酷くなる一方で、今後の行程に影響が出そうなので、班事に別れ、どうするかを話は合った。工程を見る限り、施設や資料館など、屋根の着いた場所なら大丈夫だろう。と言う事で、行程が半分以上なくなってしまった。
台風により、早く帰る事になった。
有名な湖や、散策ついでに見に行く滝。山を軽く歩き、美味しい物食べ、自由行動の時は、班事で行動するとか、色々する予定が無くなった。一番がっかりなのは、自由行動が無くなたった事。
でも、旅館から出られない時は、班事に別れてトランプをしてたけど、楽しかった。なんかもう修学旅行では無く、ずぶ濡れ旅行だった。
結局、1日早く帰って来ることになり、次の日は学校はお休みになった。
姉は、メチャクチャ喜んでいたけど、台風の本格的な接近で家にいるしかなかった。
でも、班でラインのやり取りをしていたから、私は楽しかったし、佐藤君の以外な趣味も教えてもらった。
佐藤君は、おたくでした。でも、全然嫌じゃなかった。
だって、佐藤君は、その事について逆に誇りを持って、堂々とみんなに話をしていた。オープンオタ。ここまでくると、本当に凄いし、私達も見たり読んだりしてしまった。
アニメや漫画について、そこまで真剣に向き合っている人は初めて。
ちなみに、佐藤君は成績優秀で、スポーツ万能。メガネを掛けているが全然オタクって感じがしない。私はもう佐藤君を本気で好きになってしまった。
夏休みまであと少しの時に、あの噂か話を耳にするようになった。
私は複雑な心境で、心が張り裂けそうだった。もし佐藤君と誰かが付き合う事になったら、多分普通では居られない。
その前に、私から告白するか?凄く迷っていた。その時に中のいい女の子達だけで、今誰好きか?の話がでて、かなり動揺してしまった。当然、友達にはそれがバレて、みんなで凄く追及された。でも、あまりに私が話さないか、ヒントだけでもとねだられた。
これ以上逃げ切れないと思い、ヒントだけ出した。
このクラスの男子で、名前に「う」が入る人。
この事はすぐにクラス中に広まり、すぐに後悔する事になった。
男子の中で、明らかにがっかりしている人が多かった。
これは後で知った事。私自信はそんな事微塵もかんじなかったし、まさか?と言う思いが強かった。
あのクラスで殆んどの男子が私の事を好きだったらしい。その話を聞いてビックリした。あんまり言うと嫌みで卑屈になるから、この話はここまで。
それで、男子の中で名前の中に「う」が付く人探しがすぐに始まった。
私は何日間か、学校には朝ギリギリに来て、帰りはすぐに帰っていた。恥ずかしいのと、いつまでも続く冷やかしに耐えられないから。
でも、もうすぐ私の大好きな季節、そして夏休み。
最後まで稚拙な小説を読んで頂き、本当にありがとうございます。