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また会えた。  作者: アドリブコージ
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第11話 最終回

夏休みもあっという間終わり、今日から新学期が始まる。

いつもは辛いだけだっけど、佐藤君がいるから今は学校が楽しい。

夏休み中は一度しか会えなかったから余計かも。


「お姉ちゃん、早く行くよー」


「まったく、何時もと逆だよ。佐藤君にそんなに早く会いたい?」


姉は佐藤君の事で凄く助けてくれたから、こんな時は何も言い返せない。


「ほら、えみ行くよ!」


「あっ、待ってよー」


1ヶ月ちょっとぶりの学校。久しぶりのクラスに入る。少しドキドキしなが教室を見渡した。

あっ、佐藤君がもういる。いつもより早くに家を出たのに、佐藤君の方が早く登校していた。

私は自分の机に向かい、鞄を机の横にかけた。すると、


「新井さん、おはよう!」


「佐藤君、おはよう。今日はいつもより早いね。」


佐藤君が小さな声で。


「新井さんに早く会いたくて。」


佐藤君は少し照れながらそう言ってくれた。


「あ、私もなんだ。」


佐藤君はニッコリとしていた。







それから数ヶ月後、私達は小学校を卒業し、明日からは、中学生。

私と佐藤君は、周りの友達からは静かに見守られ?(後で聞いた話で、姉が周りの人達に冷やかしなどするな。と言い回ってくれたお陰で。)順調なお付き合いだった。


それは突然おこった事でした。

それは中学2年になる前の春休みに知りました。

突然、佐藤君のお父さんの仕事の都合で、転向することになってしまいました。なんでも2~3年毎に引っ越しをしては、学校も変わっていったと佐藤君が話してくれました。それは引っ越しをする2日前に佐藤君が家の近くの公園に来て最後の待ち合わせをして、会いに来てくれました。


「それでも、僕は多分一生忘れないと思う。だって初恋の相手が新井さんだったから。それだじゃなく、僕の事を好きって告白された時は、今思い出してもドキドキが止まらない。」


私は泣いてばかりでした。


「佐藤君はどこに引っ越しをするの?」

「詳しくはわからないけど、東京だって。ここからじゃちょっと遠いよね。」


また涙が溢れてきた。


「新井さん。ちょっとだけ僕に希望をくれないかな?」


私は泣きながら聞いていた。


「もし、次に再開した時、お互いに付き合っている人がいなかったら、また僕と付き合ってくれる?」


私は泣きながら何回も頷いていた。

こんな約束をしても、何の意味も無い事はわかっていたけど、佐藤君からのお願いだから、最後だから。


「新井さん。ありがとう。あっ、一度くらいいいかな?」

「えみ、今まで楽しかった。えみに出会えて本当に良かった。」


「佐藤君、佐藤君。」


「ツラいけど、本当は凄くイヤだけど、こればかりは僕には何にも出来ないんだ。ごめんね。」


「佐藤君。だけ私はまた会えると信じている。だから佐藤君も、」


「そうだね。ごめん、もう帰らないと。新井さん、約束忘れないでいてね。」


そう、言い残し佐藤君は帰ってしまった。

当時、あの後の私はかなり酷かったらしく、1人になると泣いていたり、成績はがた落ちして、両親を心配させたりと、お陰で姉と二人で私立の女子高に通う事になったそうです。





もうすぐ大学受験。高校で成績を上げ、東京の大学に姉と二人で通う事になりました。


「東京の大学だからって、佐藤がいるとも思えないし。」


ポツリと一人言を言っていたのを姉が聞いて。


「えみ、もしかしてまだ佐藤君の事が忘れられないの?」


「え?、あ、うん。」


「はぁー、ビックリした。えみいくらなんでももう諦めなさい。次の恋に」ドン!


「あっ、すいません。」


「お姉さんは相変わらずだね。」


私はその声に反応した。そこには、背が高く、大人ぽっくなった佐藤君が。


「え?佐藤君?本当に?」


「新井さん。久しぶり。元気にしてた?」


そこには、中学の時の面影は、メガネくらいで、凄くかっこ良くなった佐藤君がいた。そして、


「新井さん、あの時の約束覚えている?」


私は涙が止まらず、必死に頷いていた。


「そう。良かった。新井さん。僕と付き合ってくれませんか?僕は昔から新井さんの事が好きです。」


また、佐藤君との時間が始まる。




無理やりまとめました。(苦笑)


最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。


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