第1話 彼は転校生
お願い。
何度も確認作業はしていますが、とうしてめ、誤字脱字がありそうです。
もしみつけたら、スルーして、お読み下さい。
いつも、この時を夢に見ていた。
そして、いつかはまた会えると確信していた。
「佐藤くん。」
「新井さん。」
同じ大学だったなんて。2年も知らなかったなんて。でも今は………
佐藤くん、彼と初めての会ったのは小学校六年生の時だった。
彼は、父親の仕事の都合でこの地に引っ越しをしてきた。
担任の先生に紹介され、緊張気味な彼は佐藤拓と名乗った。
「佐藤拓です。よろしくお願いします。」
担任の先生が彼に何か質問はないか、クラスのみんなに聞いてきた。
「佐藤に、何か質問とかないか?」
1人の男子が手を上げて質問をした。
「前は、どこに住んでいたのですか?」
そして彼は、かけていたメガネを右手でクイッと上げてから。
「東京からです。」
クラス中が少しざわつく。
ここは、都市圏だけど、いわゆる田舎の部類に入る程、何も無い所だから。周りは畑ばかり。
クラスの人達がざわつくの無理無い。
しかも、彼はどことなく洗練された雰囲気と、頭の良さそうな顔。多分、メガネをかけているせいでもあるけど、髪型から服装まで同年代とは思えない程おしゃれだった。
「他にはいないか?」
「はい、先生。」
「栗林か、なんだ。」
「佐藤くんの趣味は何ですか?」
彼はまた緊張しながら答えた
「しゅ、趣味は特にありませんが、今、アニメやマンガ等にハマっています。」
登場、オタクとかの言葉かなかったから、子供としては当たり前だってので、別段それを理由にいじめなどはなかった。むしろなんのアニメが好きなのか?何のマンガを読んでいるのか?で盛り上がり、佐藤くんもすぐにこのクラスに馴染んでいた。
「じゃあ、佐藤。おまえの席はあの空いている所だ。」
「はい、先生。」
彼は私から一番遠い席についた。
隣には、学校ではモテると噂の山崎さんがいた。
「じよあ、授業を始めるぞ。それから、佐藤は教科書が届くまで、都なりの山崎に見せてもらえ。」
「はい、わかりました。」
「佐藤くんよろしくね。」
「よろしくお願いいたします。教科書もありがとうございます。」
彼は山崎机をくっつけて、お互い、一冊の教科書を見ていた。
授業が始まり、私はなぜかチラチラと彼を見ていた。
彼は真剣に授業を受けてていて、ノートもきっちり取っていた。
休み時間になり、当然の様にクラスの男子達が彼の所に集まりだした。
女子は遠くから様子を見ているだけで、特に何もなかった。でも、男子達は楽しそうで、枯れの笑顔は何となくステキだった。
給食の時間の時は、先生に配膳や給食の配る順番とか、色々教えていた。
給食の時間が終わると、男子達はいつものように校庭に出て、ドッチボールや、サッカーなどで遊んでいた。
転校生の彼は、先生に呼ばれて職員室に行ってしまった。
1日が終わり、最後に礼をして終わる。
彼は、みんなが持っているランドセルではなく、手提げかばんを持って帰って行ってた。
住んでいる場所って、どこなんだろう?
なんか、そんな気にする必要の無い事を思いながら、姉を待っていた。
「えみ~、ごめん。最後の連絡事項で遅くなっちゃった。」
「大丈夫だよ。お姉ちゃん。」
そう、私には双子の姉がいる。
行きも帰り必ず一緒。
「やっと六年生だね。これで、学校の天下を取れる。」
「お姉ちゃん、何言ってるのよ。(笑)」
「だって、今ままでは、校庭で遊ぶ場所や、体育館の中とか、ボールの持ち出しとか、全部六年生に取られていたからね。」
「なんだ。そんな事?」
双子なのに、姉はスポーツが得意で、私は勉強の方が得意。
二人が1人になったらすごいのに。
「あ、お姉ちゃん。私のクラスに転校生が入ってきたよ。」
「六年生になって転校かぁ~、かわいそうに。」
「えっ?なんで?」
「だって、この学校は一年しかいられないし、前の学校での5年間が。それに友達とかいたと思うし。」
「そうだね。でも、もうクラスの男子達とは仲良くなっていたよ。」
「へぇ~、転校生は男の子か。」
「あ、うん。男子だよ。」
「かっこい?」
「う~ん、そういうのとは違うかな?」
「な~んだ。つまらない。」
「でも、頭は良さそうだよ?」
「お、えみのライバル登場か!」
「なにそれ?そんなんじゃないから。」
「ふ~ん、明日見に行くね。」
姉は、期待半分、興味半分なんだと思う。
「明日?いつ?」
「そんなの決まってるよ。朝一番。」
「やっぱり。」私はため息をつき、
「でも、私まだ話もしてないから、見るだけにしてね。」
「わかった。わかった。」
明日がちょっと憂鬱。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
この作品を投稿するのにはかなり迷いました。
実は、今書いている作品より、最初はこちらの予定でしたが、やっぱりかなり恥ずかしいの今も迷っています。(笑)