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異世界の事務員さん  作者: かなぶん野郎
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会社員と冒険者のダブルワーク

~第一章~



僕の名前は吉田太郎。

普通の名前で普通の生活を送ってきた普通の24歳の男。

そしてハローワークで仕事をしている。


なのだが……



ひょんなことから異世界アレインズバルドと言う世界にきてしまった。


まぁとりあえずなぜこんなことが起きてしまったかを説明しよう。


まず昨日俺は………



「ひえぇ~疲れたぁ~」


「お疲れ様~今日は一段と大変だったわね~」


この人は俺の先輩の佐山深雪さん。

面倒見がよくて俺の心配をいつもしてくれる。


「そうっすね。今日は結構人来ましたからね。」


「まぁもう4月ですからみんな就職活動大変なんですかね」


「あっそういえば吉田くんにはいい忘れてたんだけど、私明日で仕事やめるんだ」


「へぇ~そうなんすね~」


「ってえぇぇぇぇえ!!!」


「ごめんね。家の事情で実家に帰らないと行けなくなったの吉田くんにはちゃんと言おうと思ってたんだけどなかなか言えなくて…」


僕の唯一の癒しの深雪さんがいなくなるなんて…

正直寂しすぎる!でも!


「でも家の事情だったらしょうがないですよね~はは」


「だからね今日はお別れ会を兼ねて二人で飲み行こー!」


まぁ一生会えないわけでもないし僕が寂しがってたら深雪さんに心配をかけてしまうここは心残りがないように送り出そう!


「はい!でもこれが最後じゃなく辞めたとしてもまた飲みにいきたいです!」


「う、うんそうだね!じゃあいこっか!」


「はい!」


そして二人は会社の近くの居酒屋に着いた。


「よぉ~し今日は飲むぞー!吉田くんも今日は私の奢りだからじゃんじゃん飲んでね!」


「はい!じゃんじゃん飲みます!」



1時間後………


「ふえ~ん深雪さん僕深雪さんがいなくなるなんて寂しすぎて死んじゃいますよぉ~」


「こらこら飲みすぎだよ~でも私も吉田くんと離れるのは寂しいな~」


「ふえ~んふえ~ん」


「もう泣かないの!じゃあいっそのこと結婚して私の実家に一緒にきちゃう?」


「ふえ~ん……えっ?」


「うそうそ!冗談だよ~」


「びっくりしましたよもう!」


でも正直嬉しかった。深雪さんは僕のことを完全に弟としか思ってないかと思ってた。でも冗談か……


「よし!もう終電もなくなっちゃうし帰ろっか!」


「えぇ~もう帰るんですかぁ~」


「もうそんな酔っちゃってほら帰るよ!」


「は~い」


「すみませーんお勘定お願いしま~す!」


二人は店を出た。


「じゃあまたね!吉田くん!」


「はい!今日はごちそうさまです!また絶対飲みに行きましょうね!」


「うん…行こうね!じゃあ!お疲れ様!」


「はい!お疲れ様です!」


二人は別れ家路に向かう。


はずだった…


「あっやべっ携帯店に忘れてた!」


「店に取りに行かないと」


太郎が店に戻っていると


「あれっ?深雪さん?なんでこんなところにいるんだ?バス停に向かったはずじゃ…」


太郎は路地裏に向かって行く深雪を見かけた。


「深雪さんどこに向かうんだろう…」


太郎は気になってついていくことにした。


「なんだここ知らない道だなどこに向かっているんだろう?」


太郎は深雪についていきどんどん路地裏を進んでいく。


「なんだ?眩しくて前が見えない!うっうわぁぁ!」


太郎はあまりの眩しさに躓いてしまった。

その音に気づいた深雪が振り返った。


「えっ!吉田くん?なぜあなたがここにいるの!?」


「あいたたた~すみません!どこに行くんだろうと思ってついてきたら躓いてしまって………えっ?」


太郎の目の前に広がっていたのは普通の生活では考えられない光景だった。

2本足で歩くサイや関西弁をしゃべる猫などその他いろいろ太郎には考えられない光景が広がっていた。


「えっ?深雪さん…ここは?夢ですか?」


「あっ!うん。落ち着いて聞いてほしいんだけど。ここは異世界アレインズバルドだよ。」


「あっ異世界だから変な人達がいるんだ~ってえぇぇぇぇ!」


「まぁ急にこんなところに来ちゃったらそうゆう反応になるよね…」


「てかなんで深雪さんはこんなところに向かってたんですか!?」


「私はこっちの世界の住人なの。ってことより吉田くんにもうひとつ聞いてほしいんだけど…」


「吉田くんはもうもとの世界には戻れない。」


「えっ!?でも!さっき深雪さんの歩いてきた道を戻れば帰れるんじゃ?」


「さっき通ってきた道は異世界と人間世界を繋ぐゲートなんだけど100年に一度しかゲートは開かないの。」


「えっ?じゃあ僕はどうすれば?てゆうか深雪さんて人間なんですよね?」


「ううん。違うよ!私は獣人だよ。」


そこに立っていた深雪の頭には猫の耳、おしりには猫の尻尾がはえていた。


「かっかわいい!!じゃない!これから僕はどうすればいいんですか?」


「まさか吉田くんがついてきてるなんて思わなかったからびっくりだけど、とりあえず私が働いているところで一緒に働いてもらうことになるかな。」


「あっそうですか…………バタン!」


「あれ?吉田くん吉田くん吉田くん!!」



これから僕の異世界生活が始まるのであった。


二章に続く。。。


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