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大学4年生の日常
暑い。暑い。猛暑の中でもスーツで就職活動をさせる日本の風潮に文句を言ってやりたい。
ましてや、ここ池袋は平日だろうが人で溢れかえっている。毎日よくもこう人で溢れかえるもんだ。
行き交う人々の隙間をぬって行き、ようやく今日の面接をするビルの前に着いた。
ガラスの自動ドアに映る自分を見て髪型を整え、額の汗をハンカチで拭う。
一度大きな深呼吸をし、気持ちを整えガラスの自動ドアを通った。
面接会場はビルの7階ということだ。エレベーターに乗り込み7階のボタンを押す。このわずかな時間が緊張を大きくさせる。