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虚構の中にも・・
「言葉通りの意味さ。初めて、お前を知ったとき、俺が理想とする男性が、まさしく江藤、お前だったんだ。お前は、俺の想像通りの人物だった。役者としても、人間としても。そして、俺の脚本するドラマにも見事にハマってくれた。そして、まさしく、俺が夢に描いていたロマンスが、次のドラマだ。俺が脚本したな・・」
そう言って、原田は目を閉じた。
原田は、眠ったようだった。
江藤は、静かにマンションを出て行った。
そのままの帰り道、江藤は、迷ったあげく、ありのままを一番の信頼できるマネージャーに話した。
マネージャーは、それを黙って聞いていた。




