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NCT(New Cell Type) 近未来物語~  作者: オルソー
~序章 MRS9編~
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5話 Aキラー

誤字・脱字の指摘などお願いします!

示された場所は学校から約10キロほど離れた土地。商店街などが並び町は活気にみちあふれている。こんなところでAキラーに暴れられたら一大事だ。Aキラーとの戦いで難しいのはもちろん戦闘もだが、まず見つけること。Aキラーも暴れておらず、力を出していないときは普通の一般人と見分けがつかない。どうしても見つけるときは既に犠牲者が出てたりするらしい。


「ホント……。人が多いわね」


夜桜も渋い顔をしている。俺は正式にMRSに入ったら覚えはこれっぽっちもないんだが入団は決定事項らしい。


「仕方がないだろ。商店街のど真ん中なんだからさ」


「…とてもおいしそうな匂いがするかも」


ちなみに夜桜は制服のスカートの中、つまりふとももにホルスターを付け愛用の銃、『シュバルツ』を仕込んでおり神輿はゴルフバックみたいなのに狙撃銃、『ナナトス』を入れて肩から掛けている。MRSの存在はもちろん世間に知られていないし、知られてはならない。いくら那珂湊高校の制服だからって銃を見せびらかすのはいけないのだ。


「おいこら。神輿。コロッケ屋に行くんじゃない。仕事が先だ」


神輿が匂いに誘われフラフラとコロッケ屋に寄って行こうとするのを止める。こいつ食い意地張ってるな。


「そーよ。早くAキラーをこのシュバルツで撃ち抜きたいわ」


Aキラー達はありえないほど異能によって強化されるのでもちろん普通の武器では歯が立たない。そこでMRS隊員は専用の武器を持たされる。那珂湊高校の生徒は異能の力を武器に注いでそれで戦闘を行う。それは訓練すれば誰でもできる。しかしそれでは力がだいぶ減らされ、良くて一般人を気絶させることくらいしかできない。殺傷能力0なのだ。しかしMRS専用の武器は違う。異能を最大限に引き出せる。シュバルツ、ナナトス共に銃の形をしているが弾は入っておらず異能を弾状にして撃ち出す仕組みだ。なら、異能をそのまま使えば良いではないかということになるがそうはいかない。異能を使うのにも精神力が必要である程度は制御しなければすぐに気絶してしまう。特にNCTを接種していない天性の異能者はその精神力の消耗が激しい。なのでこういう道具を使うのだ。そしてあれこれと神輿を掴みながら考えていると……


「良知!!居た!」


夜桜が突然叫ぶ。前方からたくさんの人達が逃げてくる。その向こうには


「うわ……。ホントに出たわ……」


と、言いたくなるくらい異常な雰囲気を出すやつが居た。Aキラーだ。Aキラーになるともう人語が話せないらしく動物のうめき声のような音を発している。見た目は普通の成人の大きさだが肌は薄く緑がかり、目はどこか虚ろで、背中から何本か骨のようなものが突き出ていた。


「……戦闘開始かも」


この神輿の声が合図になったように向こうのAキラーから突進してきた。すでに商店街の人達は各自避難してくれてたのでまだ安心だが…。とにかくこのAキラー。突進が重そうだ。初撃を三人が横に飛びかわす。そのまま店にぶつかった。ガラガラと音をたて崩れる店内。


「うわぉ……。こりゃひどいぞ」


と、店を見ていると既に神輿は後ろに下がり夜桜はシュバルツを構え、店を見ている。そしてのっそりと立ち上がるAキラー。それを見て夜桜が


「硬化タイプね。了解」


無線で誰かとしゃべっていた。このAキラーは硬化タイプらしい。自身の体を固くする珍しくはないタイプだ。するとすぐに夜桜が発砲。カカカカカンッと甲高い音が響く。しかしさすがは硬化タイプ。全て弾いたようだ。そしてまた突進。避ける。


「こいつ、突進しか攻撃パターンないわけ?イラつくわ」


避けては突っ込み、撃つが弾かれまた突進。それを避けるの繰り返し。そして俺はだんだんと夜桜の回避が雑になっているのを見逃していなかった。それを注意しようとした瞬間……


「……っ!?」


Aキラーが背中の骨状の物を飛ばした。発射したという表現のが正しいのかもしれないが。ものすごい速さで夜桜目掛け飛ぶ。予想外の攻撃パターンで夜桜の回避が遅れこのままでは当たってしまう。


「く、このやろう!」


俺は叫び力を入れる。そしてその一瞬後。


ガッチリと俺はあの手袋をはめた右手でその物体を掴んだ。これが俺の異能。時間、空間を操れる能力だ。操れると言っても多少遅くしたり速くしたりというものだが。そしてこの手袋は例えマグマに落としても破れもしない特殊な手袋。そして、もう1つ俺には能力がある。それが異能を消す異能。これも便利だが完全に自分の手に触れていて視覚で認識できているもの限定。つまり止まっており、なおかつ手で触れていないと発動しない。このように手で持っている異能の物ならいくら硬化されていようとバラバラにできる。


「おい、夜桜。避け方が雑になってる。もう少し慎重になれよな」


ここで忠告しておく。俺はこれ以外に、と、言うか攻撃的な異能が使えないので防御に徹するしかないのだ。攻撃はこいつの専門だ。


「わ、わかってるわよ!いらない忠告をありがとう!」


ふんっ、と顔を背けられた。なんだよ、せっかく助けたのに。ま、なんにせよこれで大丈夫だろ。


「さて、よくもやったわね。喰らえ!」


ガチャリとシュバルツが音をたてる。そして…連射した。次々と命中し仰け反るAキラー。夜桜の異能は攻撃力を極限まで高める。しかしそれは武器で攻撃しているときのみ使える。つまり体術、運動能力は強化できないのだ。しかも、これは長くは続かない。精神力の消費が激しいらしい。でも、このように武器を使っていると硬化タイプのAキラーも仰け反るほどの大威力で撃ち出せる。さて、もう一息だ!

やっと5話…。

どうでしたでしょうか?ゆっくり更新してきます。

すいません…

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