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Mystic Lady ~復活編~  作者: DIVER_RYU
第六章『Oの島/琉とロッサの湯けむり旅情』
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『Oの島/琉とロッサの湯けむり旅情』 その1

~前回までのあらすじ(和雅になりきって読んでみて下さい)~

琉が遺跡で見つけたモノは、でっかいでっかい棺桶でした。開けてみたならなんとびっくり、そこに眠っていたのは目も覚めんばかりのナイスバディのセクシーお姉様ではあ~りませんか! と思ったら目が覚めちゃった! しかも何も覚えてないとキター! そこで琉は彼女のために遺跡を回る旅に出る事に……よっ、色男! そして怖~いハルムやおっそろしい宗教と戦ってたら自慢の船がボロボロに! かくして彼は船の修理のため、かつて自分が訓練していた島、“オキソ島”に向かったのでありました! さぁさぁ今回のお話はー?


 遺跡探索船カレッタ号。最大速度30ノット。様々な装備を内蔵し、時には遺跡を探る道具であり、またある時は安らぎを与える家となる琉の“相方”である。


「これなら全部直すのに三日はかかるな。しばらくここでゆっくりしてくと良い。……やっぱ、相方と離れるのは寂しいかね?」


「そりゃ寂しいさ。まぁでも、その間彼女に色々見せて回ろうかな」


 ここはオキソ島のドック。オドべルスやメンシェ教徒の襲撃により傷ついたカレッタ号は、しばらくここで修理に出されることとなった。そしてその傍らでは、作業着を着た老人が琉と話している。


「“彼女”? ほう、お前さんにもついに恋人が出来たか」


「おやっさん、それはちょっと違うかな。彼女、ワケありでね」


 琉はそう言った。


「……そうかい。まぁ、無理はするんじゃないぞ」



 琉はロッサを連れてオキソ島の街中を歩いていた。


「ここはヒト以外の亜人種も多く住む島なんだ。異なるモノも皆受け入れる、というのが特徴さ。メンシェ教にとっちゃ目の上のタンコブだね」


 そう説明しながら街を歩く琉。ロッサもここではいつもの服で歩いていた。


「ヒトだけじゃない。アルヴァン、トヴェルク、ディアマンも皆一緒に暮らしていける。ある意味での理想社会といった所だ。……ここにヴァリアブールも加われれば、な」


 説明せねばなるまい。この世界にはヒトの他に3つの亜人種が住んでおり、島によっては一緒に住んでいる。


 アルヴァン。主に森に住み、太古からの伝統を重んじる種族。すらりと背が高く、耳が長く尖っているのが特徴である。我々の知る、エルフのような種族と考えていただくと分かりやすいだろう。ただし寿命はヒトと大して変わらない。海底遺跡のテクノロジーに比較的近い技術を持っており、解明のヒントとなった。


 トヴェルク。この世界の現代技術を支える種族。背が低く、非常に筋肉質な体つきが特徴。琉の使うトライデントやラングアーマーは、この種族の技術と海底遺跡のロストテクノロジーによる賜物である。いわゆるドワーフと考えてくれると分かりやすいだろう。ただし男女ともに存在する上、結構インテリである。


 ディアマン。シルエットだけなら大してヒトと変わらぬ種族である。しかしその皮膚のあちこちに鉱物で出来たタイル状の鱗を持ち、髪も繊維にそって鉱物の固まった角のようなモノとなっている。額や首といった重要な箇所にはダイヤモンドが生えており、戦闘に最も長けている。この種族のみ、作品オリジナルである。


 歩くこと5分。二人はある建物にたどり着いた。


「ロッサ、ここが俺の訓練した施設だ。懐かしいな……」


 ガイドする琉。相変わらず他の種族も歩き回るのを見る限り、ここではメンシェ教を警戒する必要がない。


「ここは訓練施設であると同時に、ラングアーマー装者の基地でもある。今日から3日の間はここに泊まることにしよう」


 ロッサに説明した後、琉はロビーへと向かった。


「すみません、こないだ予約した彩田ですが……」


 琉はライセンスを取り出し、カウンターの向こうにいる女性に渡した。


「あら、琉ちゃんじゃなーい! ……どうしちゃったの、彼女なんか連れちゃってさぁー!」


「……彼女はあくまでスタッフだ。おばちゃん、とりあえず部屋を頼む。カレッタが壊れて修理中なんだ」


 カウンター越しの女性は、部屋を手配しながら喋りまくった。


「あらあら、カレッタ号は今や愛の巣箱かね。……大丈夫、駆け落ちならこのワタシにまかせなさい!」


「ねぇ、琉。“駆け落ち”って何?」 


 ロッサは首を傾げ、琉に聞いた。すると琉ではなく女性の方が、


「駆け落ちも知らんのかね! 良いかい、娘さん。駆け落ちってのは男と女が……こう……」


「おばちゃん! 全く、人の言うこと拡大解釈しないでくれるかなぁ、もう……」


 なんだかんだで部屋の手配が終わり、琉達は部屋に荷物を置いた。荷物を置いた後、二人はは売店に行ってトライデントの電池を買いに行った。


「琉、何であの人たちは走ってるの?」


 ロッサが指差す先では、ジャージ姿の人たちが走っていた。


「あぁ、あれか。ああやって体を鍛えるのさ。この建物の周りを、1日に20周はしたモンだぜ。しかし懐かしいなぁ……」


 思い出に浸る琉。するとそこに、比較的高めな男性の声がかかった。


「あれ? 君ひょっとして……彩田君!?」



新キャラ登場!? そして亜人種の存在が遂に明かされました。

今回、あらすじの説明を和雅君に頼んでみましたが……どうでしょうか?w

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