『遺跡の中で見つけたモノ』 その1
目が覚めるとそこは見知らぬ風景だった。彼女はどうしてここにいるのか、そしてここは何処なのだろうか……。
「……ここは……何処?」
気が付くと彼女は、見慣れぬ風景の中にいた。
「驚いた……。まさか、生きてるなんて思わなかったぜ。しかも言葉が通じると来たか」
不意に横から声がした。見るとそこには一人の男が彼女を見ている。その青い目は驚きと好奇心と多少の安堵に満ち溢れていた。
「ねぇ、ここは何処なの? どうしてわたしはここにいるの!?」
「……質問は一つずつにしてくれ。あと、あまり見つめないでくれるかな? ……照れるから」
そう言われ、女は視線を逸らした。
「君の名前は確か…おっと、こういう時は自分から名乗るのが礼儀だよな。えっと…お初にお目にかかります、私は彩田琉之助、この船『カレッタ号』の船長をやってる者でございます……っと、こんな感じで良いかな?」
「船? カレッタ号…?」
「……そう、船。ここは、海の上。理解、出来る?」
彼女は首を傾げた。
「どうして、わたしはここにいるの?」
「ふむ、良いだろう。それを説明するには、ざっと数時間前まで遡らないとならないな」
~青年回想中~
「エリアβ、座標確認!」
操舵室の中で一人、青年が声を上げる。この船に、彼以外は誰も乗っていない。
「ダイバースイッチ・オン!」
彼がスイッチを入れると、たちまち船の形が変わり、水中に潜っていく。水深150m付近で、船のサーチライトが周囲には決まった形の岩を照らし出す。ここが今回の目的地の海底遺跡、通称“エリアβ”である。
「ふむ……、先客が多いな」
遺跡には、他にも多数の船が止まっていた。この遺跡の古代文字はつい最近になって解読に成功した。つくづく考古学者達には感謝せねばならない。…お陰で遺跡が同業者でごった返しているが。しかしこの遺跡は結構広く、まだ調査されてない所も多い。つまり、宝の山である。
「あの辺が空いているな」
彼は大きな他の船の隙間を通って遺跡の奥に辿り着いた。
「そんなデカい船じゃあ、こんな所までこれまい。じっくり漁らせて貰うぜ。アンカー・シュート!」
そう言って錨を射った。
「クラストアーム!」
船から二つ、蟹のハサミを思わせる腕が出てくる。これでガレキの山を取り除き、有用なモノならダイレクトに収納する。ガレキを取り除くと、徐々に建物の入口が明らかになってきた。しかし問題が一つ。
「こんな狭い入口じゃあ、アームが入らないな。仕方ない、アレを使うか」
無謀にもこんな本格サイトに投稿しました、DIVER_RYUです。
文学に関しては全くの初心者ですが、よろしくお願いします。