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異世界大家さん、のんびり開店中  作者: 匿名希望


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第三話 迷子スライムの入居希望?

屋根裏の片づけをしていたときだった。

 ほこりまみれの桶の中で、ぷるぷる震える青いものを見つけた。


「……ゼリー?」

 そうつぶやいた私に反応するように、それはぴょんと跳ねた。


 よく見れば、小さなスライムだった。水晶玉ほどの大きさで、透明感のある体がきらきら光っている。


「ここに住んでたの?」

 問いかけても答えはない。ただ、ふよん、と私の足にまとわりついてくる。まるで「ここにいたい」と訴えているみたいだ。


 その日の掃除で、スライムは大活躍した。

 床に落ちたほこりや木屑を吸い取り、窓ガラスに跳ねついて磨き上げる。

 幽霊少女が「わあ、きれい!」と笑うと、スライムは得意げにぷるぷる震えた。


「……もう決まりね。あなた、今日から住人二号よ」

 そう宣言すると、スライムはぴょこんと跳ねて、私の肩に乗った。


 幽霊少女はくすくす笑いながら言った。

「ふふっ、大家さんのおうちは、にぎやかになるね」


 私はほうきを握りしめ、胸の奥がほんのり温かくなるのを感じていた。

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