邪神の力は……
続編です。楽しんでいってください。
追記:書く部分を間違えていて再投稿になります。
申し訳ございません。
俺は、「今持ってる邪神の力は、1%ってとこか……」そう呟く。「お前は、何なんだよ!誰なんだよ!」
そんな質問に少し考えて
「ただの長期休みを謳歌しに来た……邪神だよ」
そう言って、盗賊の首をかき切った。
人を殺すのは好きじゃないが、コイツは、生かしてていやつじゃ……ない、よな?
ソイツの遺体から黒いモヤが出てくる。
……まぁ、1%程度だな、流石に普通の人間にはまともに扱えないか。魔族が持っていたら少々手こずりそうだな。そんなことを考えて、そのモヤに手を伸ばす。
しばらくして、俺は歩き出し、目の前にある山を登り出した。十数分歩いていただろうか、その位の時間が過ぎた頃、頂上に辿り着いた。
見下ろしてみると、一つの都市が目に付いた。
「あそこに、向かってみるか……」そう呟いた瞬間、能力を使って飛んだ。
怪我のせいかあまり飛距離が出ず、まぁまぁな距離を残して着地してしまった。
……そろそろ体力も限界か。流石に森で休むのは、良くないと思うが、限界に近く、木に寄りかかって意識を落としてしまった。
………………殺気。……人ではないようだが、気性が荒そうだ。クマ型の魔物か……?腹に何も入れてないからな、丁度いい。
そう考えて、飛び出した。
「グオォォォ!!!!」俺を見つけた途端その魔物は、突っ込んできた。それを軽くいなす。そして、すかさずナイフを取りだし左前、後ろ足を切る。「ガオぉぉぉ」……流石にキレたか。
魔物から黒いモヤが出て、背中から鋭利な岩のようなものが生える。
……おいおい、嘘だろ……?想定外だ。
……マズイな、逃げるか?いや、食料は、欲しいし、力も得たい。……殺る、か。
今の力は、2%程度か。そして、手負い。負ける可能性は、低くない。「災難だな」苦笑しながらもナイフを握り直す。
……一瞬で終わらせたいな。そう思いながら、俺は力強く地を蹴った。
ナイフを目に刺そうとする。だが、目で追うのがやっとなスピードでかわされた。
……先制で足を狙って良かった、足を怪我しながらあのスピードか……
体制を立て直す前に、その魔物は眼前にいた。
咄嗟に体を捻る…直撃は、避けたが吹っ飛んでしまう。途轍もないスピードで近づいた瞬間、大きく前足を上げ叩きつけてくる。……これは避けられない
「…ッチ!コッチは、限界なんだよ……!」
怒りに任せて前足を弾こうとする。流石に負けるが思いの外、軽傷で済んだ。そこで、あることを思い付いた。……流石にやめた方が良いか……?「……いや、ここでやらないと、かぁ」
ため息を付いた瞬間、手に持っているナイフを上空へと放り投げた。そして、魔物に手招きし、挑発する。魔物が、突っ込んで来る。
……全身に力を込める、思いっ切り踏み込み
その魔物を受け止める。……腕に激痛が走る。
「……っつぁ!」痛い痛い痛い、叫びたい程だ、
だが、コレに失敗してはいけない。だから、耐える……魔物は、すぐに前足を大きく上げて見せた。全力で弾き返そうとする。だが、さっきほど上手くは行かなかった。「ボギィッ!」
耳の塞ぎたいような音が高鳴る。
「……ッチ!ああぁ!クソがぁ!」そう叫んで
前足を弾く。その瞬間、魔物の頭に落ちてきたナイフが刺さる。すかさず、跳び上がり、そのナイフを押し込んでやる。
「グオォォ……!!!!」叫び声を上げ、倒れた。
いつの間にか森の外にまで出ていた、黒いモヤに触れた後、大きなため息を付いて暗闇の平原を見渡した。
……目が覚める。いつの間にか気を失っていたようだ。
「大丈夫でしたか!?」そんな女性の大きな声が響き渡る。そこには、金髪の少女が立っていた。身長は、やや低い。年齢は15、6歳くらいだろう。「……?ま、まぁ、大丈夫だ。…それより聞きたいことが色々あるんだが…」そう言うと、
「そ、そうですよね…!なんですか?」
「まず、此処が何処か、そして、何故こんな状況になっているか……だな」
「はい!私は、『リン・カインド』です!以前、盗賊から救って頂いた者です!」
「…………?え?それ俺聞いた?」
「聞きました!」 聞いてねぇよ とは言わないでおこう。「じゃ、じゃあ、本題を頼む」
彼女は、大きく頷き話をしてくれた。
此処が向かおうとしていた都市だったこと、ナイフの突き刺さった魔物の前で倒れていたことが聞けた。……いいことが聞けたな。これ以上、居ても迷惑だろう。「居候して悪いな、ありがとう」
立ち去ろうとする。「ちょちょちょっ!貴方今、怪我してるんですよ!?」彼女は、慌てて言う。「そう言えば、そうだったな、病院にでも行くよ」適当に答えて去ろうとする、「あぁ、もう分かりました、じゃあ、せめて名乗ってくださいよ」……名乗る?なんて言えばいいんだ?俺に、名は無い。と、なると?
「………俺は、『イーヴル』だ」声が小さくなった。
「なんですか?その間は……まぁ、分かりました。では、また会いましょう。イーヴルさん」
彼女は、ニコッと笑った。俺は、苦笑しその場を去った。
……さて、これからどうするか。そう考えていると。「あ!居ました!」そんな声が聞こえた。
……←これを使う表現が多いですが、心の声を描写する際に使用するので多くなってしまいます。すみません。
ご視聴ありがとうございました。今後の投稿もよろしくお願いします。