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神様が創りし地〜勇者パーティーの回復魔法師、転生しても回復魔法を極める!〜  作者: 立花 黒
竜王国ドルスタ

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第100話、砂漠のリザードマン②

 そこで剣と盾を装備したリザードマン五匹が、私達のところへ雪崩れ込んでくるようにして砂丘を駆け下りてくる。

 エルはその攻撃を盾できっちり防いでいく。レイゼルはそのナイフですれ違ったリザードマン二体を黒霧へと変える。

 そして私もリザードマンが盾でガードするようにして突撃してきたが、メイスの強振で後方へ吹き飛ばす。続けて左手上に核爆(フレア)を発生させると、斬りつけてきたもう一匹の攻撃を半身になり躱しそのまま回転をして後ろ回し蹴りを放ち吹き飛ばす。そのため折り重なるように倒れるリザードマン二匹。そこへ火球を放ち、二匹諸共劫火の渦に巻き込んで倒す。

 そして闘気を溢れさせるエルが敵の剣を自身の剣で砕き、返す刃で袈裟斬りに致命傷を与えて黒霧に変えた。


 とその時、周囲のリザードマンアーチャー達の手から一斉に矢が放たれた。

 風切音が至るところから聞こえてくる中、私とレイゼルは矢を躱しながらリーヴェに迫る矢を手に持つ武器で撃ち落としていく。

 エルも死角から迫る矢の攻撃を器用に躱していっているから一人にしても大丈夫だとして、やはり問題はリーヴェだな。


「リーヴェ、この矢は猫の力で防げないのか? 」


「物理攻撃は無理だそうです! 」


「わかった」


 そうなると私とレイゼルはリーヴェから離れずに戦わないといけなくなるわけか。そしたら——


「リーヴェ、エンチャント矢で敵を確実に倒していってくれ」


「わかりました! 」


 そして敵の二射目が一斉に放たれた。と同時にリーヴェも快音を鳴らして矢を放つ。その矢が砂丘の上の方から射ってきていたリザードマンアーチャーの胸元に大穴を開けて黒霧へ変える。


「アルドさん、敵は矢ばっかり射ってきて近寄って来ないですね」


「恐らく私達を警戒しているのだろう」


 敵の三射目がその手から放たれた。乱れ飛ぶ矢。それを同じように防いでいく。

 本来なら素早く接近して敵の数を減らしていきたいのだが、この足場である。砂が邪魔して移動スピードは半減してしまうだろう。

 そこでリーヴェの矢が、砂丘の陰に隠れて射って来ていたリザードマンを黒霧へ変える。


「これじゃかなり時間がかかっちゃいますよ」


「そうだな」


「えっへん。そしたらここは、ボクに任せて下さい」


 そうか、エルは空を飛べるのであった。


「エル、無理はするなよ」


「わかってますって」


 光り輝く天使の輪と鎧を構築したエルは、綺麗な翼も生やす。そして翼を羽ばたかせ砂上を、ステップを踏むようにして移動する。そしてその機動力を活かして敵に急速接近したエルは、敵の攻撃をひょいひょい躱していき致命傷を与えて黒霧へと変えていく。

 そうして守りの私とレイゼル、攻撃のリーヴェとエルに分かれた私達は砂漠のリザードマン達を一匹残らず倒し移動を再開するのであった。


「魔石が沢山取れるのは良いとして、結構疲れますね」


 エルは心底疲れた表情で語った。


「あの、エルちゃん。その魔石、私が持ちましょうか? 」


「えっ、いいのお姉ちゃん。結構な量だから重いよ? 」


「大丈夫です。新しい猫の『箱入り猫』のシロちゃんが収納してくれるそうなので」


「リーヴェ、また猫が増えたのか? 」


「はいっ、さっき新しく加入されました」


「それでその収納って奴はどんな能力なんだ? 」


「なんでも、シロちゃんが所持している箱に物を入れたら別次元? にその物を保管してくれるそうです」


 そこでエルから手渡された魔石を、しゃがみ込んだリーヴェが虚空に向かって手を伸ばす。すると手の平サイズの真っ黒な、それでいて夜空に輝く星のようにキラキラとした空間が浮かび上がり、その空間の中に手を突っ込むと魔石が消えてしまった。


「収納出来る物はこの空間に入るサイズの物限定らしいです」


「そうか、……しかし凄い能力だな」


「はい、猫ちゃん達凄いです」


「因みに子猫たちの能力はまだ使えそうにないか? 」


「ごめんなさい、まだ気持ちよさそうにリヤカーの上で寝ています」


「そうか」


 しかしやはりリザードマンが多いな。なるべく小川に近づかないように進んでいるのだが、喉は渇く訳であって。何度か休憩のため小川に近づくのだが、その度に先程のような集団戦が繰り広げられていた。

 そして砂漠地帯で野宿しようと思っていたのだが、日差しが強すぎて眠る事が出来ない。そのため休憩は多めに取っているが、私達は一睡もする事なく一気に砂漠地帯を抜けるのであった。

 そして砂漠地帯を抜けると、例の如く景色が一変する。辺り一面、草の絨毯が広がっており疎らだが木々が生えていた。そしてそこそこの風が吹いているため結構涼しい。

 それと今のところ敵の反応は無いな。ここらで睡眠を取るか。

 そして三人にこの事を伝えると、女性陣が眠る前に小川で汗を流したいと言い出した。それを了承した私は、全方位回復索敵版を発動させながら女性陣から少し離れた小川で水浴びをする事に。

 汗を洗い流しながらに思う。あのおやすみのキスは毎日するのかな? 抱きしめ合いながらのキス、ほっぺにキスと違ってかなりエッチな事をしている気分になってしまう。身体が沢山触れ合う訳であって。

 いかんいかん、何を考えてしまっているのだ。めめ、瞑想で心を落ち着けるのだ。

 そしてリーヴェとレイゼルが作ってくれた食事を美味しく頂いた後、眠りにつく前にきっちり抱きしめ合いながらの口と口でのキスを二人とするのであった。

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