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第01話 祝え! 誕生日会!

 4人の少年少女が街を歩いていた。

 街は普段よりも賑わいを見せていて各所で屋台やイベントが開かれていた。


「さすがは人間だな、俺たちとは規模が違ぇわ」


「そう言えばレイマ、プレゼント決めたの?」


 歩きながら人間の祭りの規模に感心しているのは、黒髪ウルフの魔神族であるロイ・シーラン、そしてレイマにプレゼントを聞くのが綺麗な長髪の妹のユリ・シーランである。


 「もちろんだよ!とっておきを用意したんだぁ、ヒメも喜ぶだろうなぁ〜」


「そんな事言ってお前は、毎年意味わからん物渡してただろうが!去年なんか積み木がプレゼントって、ヒメちゃんもう17だったのに!」


 自信満々のレイマに水を差したのは毛先の逆立った魔神族、ローズ・オーデンである。三人ともレイマの昔からの親友だ。


「今回はひと味違うんだなぁ〜」


「はぁ〜」


 レイマの自信に3人とも呆れた。 


 ゴーン!


 3人が話していると城の鐘が鳴った。次々に人が城の方へ走っていく。


 ガチャンと城の扉が開く。奥からドレスに身を包んだ少女がゆっくり歩いてきた。陽光に顔が照らされるとその少女は少し頬を赤らめながらも笑顔で民の前に姿を現した。


「きゃーーーー!ヒメ様ーー!」


「ヒメ様!お誕生日おめでとうー!」


 大歓声が少女を迎える。この少女こそ、本日の主役である人間族の神、ゼウスの娘、ヒメである。今年18歳になった。


「あはは…ありがとうね、みんな」


 笑顔で手を振るヒメだが、流石に恥ずかしい。小さい頃は、みんなに祝ってもらえて嬉しかったが、大人に近づくにつれ恥ずかしくなる。


「レイマ!あなたは早く城に行きなさい」


「そうだな!じゃ、みんなまた後でな!」


 ユリの言葉にレイマは自分が城内での食事会に呼ばれていることに気づいた。レイマは走って城に向かった。


       〜城内食堂にて〜


「では改めて、ヒメ様お誕生日…」


「おめでとう!」


 レイマの父のリュウマ・ヘル・ゴッドの掛け声に合わせて、招待されたみんなでヒメを祝福した。


「えへへ!みんなありがとう!」


 先程とは違って本物の笑顔を見せるヒメ。それはそうとこの食事会にはものすごいメンツが招待されていた。


 ドラゴン族 スパーク・ドラゴ・ラン

 魔神族 レイマ、リュウマ

 天使族 ウリエル

 人間族 徳川家友

 巨人族 豪鬼

 妖精族 アーラン

 半人  シールジャック


「そう言えばリュウマよ、えらく痩せたんじゃないか?」


「そうだな、昔と違って今は平和だから」


 ランがリュウマに聞いた。確かに今は平和だ。ラン、リュウマ、豪鬼、アーラン、徳川家友、そしてもう2人…

 この7人はかつて七人の戦士としてこの世界を破壊しようとした神の半身、負の神と死闘を繰り広げた。

 戦いの結末は誰も知らない。戦った本人たちでさえ…






 


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