第八十九話再生封じの毒
第八十九話再生封じの毒
僕の知っている情報なんてたかが知れてる。
だけど先輩を助けてもらうために僕の知っている全てのエデンの園関連の情報をノラさんとノアさんに話した。
「お願いします、先輩を助けてください!!」
「教えてくれてありがとう。依頼料として充分すぎるよ……ね、ノア。……どうしたノア?」
「いやヴォルフガングがなぜ自らの部下を殺しているのか気になってな(昔仲間を増やすほど強くなるやつに会ったことがあるが、もしその逆で減らせば減らすほど強くなるのだとすれば部下を殺し始めたことにも説明がつく)私たちから絶対に離れるな、分かったな」
「当然です。僕は弱いですから」
「そんなに落ち込まなくていいと思うけど……だって、カイリ君は仲間のために行動出来る強い子だと私は思うから」
「なあカイリ少し寄りたい場所があるんだが寄ってもいいか?」
「助けてもらう側の僕が言うのもなんだけど、出来れば急いでほしいです。場所を聞いてもいいですか?」
「冒険者課にな」
「先輩を助けてくれるように依頼を出してくれるのですか?」
「……まあそんな感じだ」
なんだろう、今の間は。
気にはなったけど先輩を助けてくれるのならと僕たちは冒険者課に向かった。
僕はノラさんとノアさんがお偉いさんと話している間に少しでも役に立てるような物を見つけるために売店に行った。
その時に見つけた転移の腕輪というものを買った。
「これですぐに先輩を助けに行ける」
もし転移の腕輪で先輩のところに行けなかったら……悪いことを考えるのはやめよう。
「待たせた。案内頼む」
「カイリ君案内お願い」
僕は冒険者課を出て転移の腕輪を使った。
何度も何度も何度も……。
「おい、戻ってこい!!」
「…………もっ、申し訳ありません。依頼はなかったことに」
「カイリ君まずは案内して。先輩さんを信じて」
「……分かりました」
僕はノラさんとノアさんを支部まで案内した。
「ボスは休憩中のようです」
「ねえノアあの腕見て」
「傷があるな……傷があるだと?」
「再生能力のあるヴォルフガングの傷が治ってない」
「もしかしたら先輩の毒の効果かもしれません」
僕は地面に落ちているのが、先輩だと気づきノラさんたちにある提案をした。
「先輩の毒を使えばボスを殺せる可能性があるのなら……使わせてもらいましょう」
先輩の仇は僕たちが……
「あっ、ちゃんと帰ってきたんだね。それじゃあすぐに会わせてあげる」
ズドン
……え?
「かはっ!!」
僕は死ぬ間際、ノラさんとノアさんに先輩の毒を持って帰ってもらうようにお願いし、使えなかった転移の腕輪を託した。
「おね……がい、し……ます」
先輩に出会えてよかったです
「カイリ君……任せて」
「あの世で先輩と過ごせると良いな」
「は……い」
ノラさんとノアさんが先輩の毒を持って帰っているのを見て僕は安心して眠れた。
「カイリ……お前来るの早いだろ。よく俺の毒を伝えてくれた。約束守れなくてすまない」
「いいですって先輩……これからずっと会えるんですから気にしないでください」
「なあ、あの二人がカイリの身体を持って帰ってると思うか?」
「持って帰ってくれれば嬉しいのですけどね」
僕の能力は強制的にオンオフを切り替えるだけ。
僕が先輩と組んでいるのも毒の切り替えのためだ。
僕と先輩の能力は死んでも効果がなくなることはない。
だから僕の身体を上手く使ってくれれば先輩の毒を特定の人だけ効かないように出来る。
ボスが先輩の身体をほったらかしにしているのを見るに、ボスは気付いてない。
今のうちにノラさん、ノアさん頼みます
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




