第八十八話下っ端たちの意地
第八十八話下っ端たちの意地
「ねえガンちゃん、ルミエルたちどれくらい強くなるか楽しみだね」
「まあな。そのために転移させたようなものだからな」
「おっ、お許しください!!」
「今話してるの黙ってて」
「やっ、やめ……」
グググ……バーン
「握り潰しちゃった」
「気にするな。こいつらは俺たちのために存在する養分なのだから」
「だとしても支部を半分も減らしちゃったら困らない?」
「困るものか、こいつらはどっちにしろ殺されるような存在だ」
「そうだとしても可哀想じゃない?」
「握り潰したお前が言うな」
「次は俺たちが狙われる。どうせ死ぬなら誰かに情報を渡す。お前だけでも逃げろ」
「そしたら先輩が!!」
「最期くらいかっこつけさせてくれ」
「…………必ずまた生きて会いましょう先輩」
「…………すまない」
「一人逃げたな。殺すぞ」
「待ってガンちゃん。せっかくなら隠れてる方を捕まえて目の前で殺そうよ」
「はいはい」
「探知……み〜つけた!!」
「見つかったか。おいカイリ、今すぐ"帰宅"と叫べ!!」
「はっはい、"帰宅"!!」
「逃げられちゃった。まあいいかな」
「これで、情報を渡すことができる。(あとは死ぬだけか……せめて足搔けるだけ足搔いてやる)かかってこいよボス!!」
「威勢のいいところはエサとして気に入った。貴様から十発までなら受けてやるどんな攻撃でもしてこい」
建物が崩壊しているこの場所なら能力が使いやすい。
石一つ一つを爆弾に変化させ爆破、そこから毒を入れる
毒爆石生成、俺の能力で出来るのはこれぐらいか。
いやもう一つあったな。
ヒュー
よし、良い風向きになった。
「生成!!」
ピッピッピッピッ
「威力最大……限界越えの大爆破だ、くらえ!」
今から会いに行くよ、みんな……カイリお前はまだ来るなよ
シュビビビビッドゴーン
「ゲホッ、ゲホッ」
「ガンちゃんまだ終わってない!!」
俺のもう一つの能力……それは自爆をトリガーにして巻き込んだ生き物の肉片をナイフ状に変え四十八分間攻撃を続ける。
四十八分後
「アイツの最期の攻撃……鬱陶しかった(気に入った)」
「ガンちゃん、小指怪我してる」
「大丈夫だそれぐらいのかすり傷」
「はぁ、はぁ、先輩が僕を逃がしてくれた。僕が助けを呼ばなきゃ!!」
ガチャ
「あの先輩を助けてください!!」
僕は運が良かった。なぜなら話しかけた二人の女性がAランク冒険者のノラさんとノアさんだったからだ。
「先輩を助けてって言われても」
今は僕のことなんか気にしていられない
「僕はエデンの園ライデン支部のカイリです。ボスに殺されそうになった僕を先輩が助けてくれました。報酬は払いますのでどうか先輩を助けてください……お願いします、お願いします!!」
「なぜそんな小さな支部にボスは来たんだ?」
「それは…………情報が報酬ということでしたら話します」
「今は少しの情報でも欲しい……分かった。その代わりお前の知っている情報全てを話せ」
「ありがとうございます!!」
先輩……もう少し待っててください。
必ず助けに向かいますから……死なないでください。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




