第八十六話騎士団の闇
第八十六話騎士団の闇
「今日よりこの部隊の隊長を任命されたジン・ヨネザワだ! 手合わせをしたいやつはこの後俺の前に来い」
「皆さん初めまして私がカルメラ、そして隣の馬鹿が」
「馬鹿とはなんだ馬鹿とは!! 俺はダリスだ。手合わせするなら俺も混ぜてくれよな」
当然だが、受け入れられてはいないな。
「御託はいいから、とっとと俺を売ったやつらを殺させろ。どうせエデンの園関連なんだろ」
「そうだ。今回エデンの園を壊滅させることが決定した。そのために力と情報を貸してほしい」
俺はルミエルたちの件も含めて経緯を説明した。
「なあそのガキって……なんだっけ、なんとかを傷つけるならとか言ってお前に刃向かったやつだろ」
「そうだよ。あのガキ共のせいで俺は捕まったんだよ。あぁ、思い出しだけでむしゃくしゃする、テメェらで発散させろ!!」
「全力で来い!!」
「たりめぇだ!!」
一時間後
一通り手合わせをしていて分かったが、こいつら強さはそこそこだが、分かりやすすぎる。
「そろそろ休憩にするぞ」
「ジンさん、お疲れ様です」
「ありがとな」
「ジンさん、すみませんちょっとあの馬鹿止めてきます」
「……カルメラもう少し待て」
柱の影からこっちを見ている女の持っている小さい板は古代書物で見たことがある。
確かスマートフォンというやつだ。
誰かと話しているようだが、内容が聞こえないな。
「あの柱の裏にいる小さい板を持った女の声が聞けるか?」
「任せてください。『先ほど私たちへの緊急依頼が出されました。ジンという者が新たな隊長となった模様、もうしばらく監視を続けます。詳しい報告のためエリカを向かわせております。では失礼いたしますボス』だそうです」
「捕えて情報を吐かせる」
「了解しました」
そして場面は王都で教会の手伝いをしているノゾミとリュウに切り替わる。
「いや〜ノゾミが来てくれて助かったよ。それであの子はもしかして彼氏ですかな、このこの」
「今は違いますから。わっ、私は作業に戻りますから」
「もう、からかってごめんてノゾミもうちょっと話そうよ〜」
「作業しながらですからね」
「やった〜、いえ〜い」
「いっ、いえ〜い」
パーン
こういうノリ楽しいとは思うのですけれど、ちょっと苦手なのは言えませんね。
「そういやノゾミ、エリカとレナ見なかった? トイレ行くってってから帰ってこないんだけど、もしかして変な物を拾って食べたんじゃって思ってんのよね。私頭いいでしょ」
「絶対違うと思います。私が探してきましょうか?」
「お願いしていい? もちろん彼氏くんとね」
「だから違いますって!! リュウさん、行きますよ!!」
「行くってどこに!?」
「二人ともいってら〜。さて私も頑張るとしますかねっと」
場面はノゾミの同僚のエリカに切り替わる。
ダダダダダ
「ごめんねみんな、ごめんねノゾミ……これから私たちがすることを絶対に許さないでね」
プルルルル
「おい、エリカ本部までまだ時間かかるか?」
「もう少々お待ちくださいボス」
「レナが捕まったぞ」
「なっ、何を……どこで誰にですかボス!!」
「教えるからそう焦るな。王都で騎士団の新隊長のジンだ。焦ることはない。騎士団は人命を救う組織、殺されはしない。(殺されたとしても俺は強くなれるからな。エリカが堕ちて王都で暴れたら教会を乗っ取りやすくなって一石二鳥ってやつだな)」
「申し訳ありませんが、報告は後でお願いします!!」
「気をつけろよ」
「エリカちゃん気をつけてね」
そして場面はノゾミとリュウに戻る。
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