第八十二話魔力暴走
第八十二話魔力暴走
シャルロッテさんの叔母さんがSランク冒険者の"ドラゴンスレイヤー"シュレント・ヴェルメリオだったなんて……教えてもらえれば今より格段に強くなれる。
ドラゴンスレイヤーの二つ名は単独で龍族を討伐した者に送られるものだ。
私はシュレントさんに呼び出された。
「さてスミカちゃん、時間がないのよね? だったら早速おいで」
「では、参ります」
シュン
私の身体はいつもと動きが違いすぎる
ドテッ
「スミカちゃん、思考が身体に追いつけてないね、もしかしてここ最近、感情による魔力暴走があったでしょ……例えば強い殺意とか」
「ありました。聞くということは何か関係があるのですよね? 教えていただけませんか」
「感情による魔力暴走は身体の上限を増やせるの。しかもスミカちゃんのような魔法剣士は三倍以上増やせるのだけれど、暴走直後はさっきみたいに魔力暴走前の身体を使う感覚で動かしてズレが生じるの。今回はそのズレを無くすようにしていくから」
シャルロッテさんも初耳だったようで目が点になっていた。
ズレを無くすコツを聞くと返ってきた答えは単純なものだった。
「何度も戦うことだよスミカちゃん」
シュレントさんの言葉の通りに私は戦って強くなる!!
「二百三十八戦目、始め!!」
シャルロッテさんの声もうっすらしか聞こえないほど疲労している私はあることに気づいた。
はぁ、はぁ、ようやくズレが無くなってきた。
手加減してくれているとはいえシュレントさんの攻撃を目で追うのが精一杯
「神坂の舞」
「ぐっ!?」
「凄い凄いよく防いだね。今度は本気で行くね」
シュレントさんの本気の殺気だけで、私は泡を吹いて意識を失ったと後でシャルロッテさんから聞いた。
目を覚ました時の景色は大きく変わっており、よく視えるのだ。
「スミカちゃん、おはよう。よく視えるでしょ」
「はい」
「ちょっと俯瞰してご覧、そうすれば自分の限界値も分かるわよ」
私は俯瞰することに苦戦しているとシャルロッテさんがアドバイスをくれた。
私はそのアドバイスを元にやってみた。
改めて自らの力のなさを痛感した。
同時にシャルロッテさんもシュレントさんの凄さも。
「叔母さん魔王討伐協力してくれないか?」
シャルロッテさんが協力を求めると即答で断られた。
「私が討伐に協力したら誰が民を護るの? 私たち冒険者は討伐だけでなく民を護る役割もある。分かっていると思うけど、そのことを二人とも頭に入れておいて」
「「分かりました」」
「二人とも、そろそろ出発した方がいいと思うわよ。探さなきゃいけないのでしょう?」
「シュレントさん、今回は本当にありがとうございました!! 行ってきます」
「叔母さん、スミカだけじゃなく俺の訓練相手もしてくれてありがとうな。行ってくる」
「二人とも、いってらっしゃい」
私とシャルロッテさんはシュレントさんの家を出発した。
そして場面はルミエルに切り替わる。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね
次回から転移された組み合わせの話を書く予定です




