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第八十一話約束

第八十一話約束


エルの祖母の話をする時の"今にも消えそうなロウソク"みたいで……いや今はそんなたとえをするより大切なことがあるでしょ!!

「エル、私はどんなことがあっても一緒だし、泣きたい時はいつでも胸貸すよ。まっ、まあエルが嫌じゃなければだけど。たとえ死んだ後でも、この手を離すつもりないから安心していつでも寄りかかってきていいから……無理に笑ったりしないでほしいな」

どうしよう言い方合ってるのかものすごく不安だけど、エルが安心できるなら間違っててもいい。エルのためならたとえ世界でも……。


エルは震えた声で『貸して』の一言の後に私の胸に飛び込んできた。


「………………」

「これからもいつでも貸すからね、エル」

私はエルを悲しませたエデンの園のボスも魔王も……絶対に許さない。

どれだけ時間がかかっても、絶対に殺す。


「ボスの命令がなければお前らを殺せたってのに。…………なっ、なんだこのガキ、ごめんなさい二度と殺すなんて言いませんから許して!!」


「スミカさん、ルミエルさんのことを思うなら怒りを抑えてください」

エルの隣にいた男が私に注意した。

そう言われてしまっては抑えるしかないでしょ


「私、エルのおばあちゃんと魔王のこと許せなくて……ごめんねエル」

私が謝るとエルは泣きながら『大丈夫』と言ってくれた。

感情的に動いてしまうところを治さないと絶対に勝てない。

ランク昇格試験の後に襲われた時だって、エルが連れていかれそうになった時、力の差も理解せず私は戦おうとした。

セオドアさんたちが来てくれなかったら、エルも私も死んでいた。

結局私は昔から変わらないままだ。



「二人とも良い感じになって……今すぐに殺しちゃいそう」

「ちょうど他の奴らも到着してんだから、まとめてどっかに飛ばして美味しく食せばいいだろ」

「そうだね、ガンちゃん。我慢我慢」

「飛んでけ飛んでけ、ど〜こか」

「「無作為転移(ランダムワープ)」」


突然の光と共に私たちは転移させられた。


転移した先に、エルはいなかった。

「エル……エル!? どうしよう、エルがいないと私は……私は」

「おい、スミカ落ち着け!!」

隣から聞こえたのはシャルロッテさんの声だった。

「シャルロッテさん、エルとの約束破っちゃった!!」

ガシッ

「スミカッ、一旦深呼吸しろ、落ち着かないと会えないまま死んじまうぞ」

「わか、分かって……嫌だエルと会えなくなるなんて…………」

「スミカ、すまんな」

ドンッ

「あっ」

バタン

「土地勘のある場所に飛ばされたことは不幸中の幸いか。ミリア無事でいろよ」


私の目が覚めたのは知らないベッドの上だった。

「知らない天井だ。エルを探しにいかないと」

「今は寝ていないとダメでしょ、スミカちゃん」

「なぜ貴女がここに!?」

「なぜって言われてもここ、私の家だから」

「失礼しました、すぐに出て行きます」

「……スミカ出なくていいぞ。ここ俺の叔母さんの家、それに押しかけた俺たちを泊めてくれたんだ、ほんとに感謝してもしきれない」

「別にいいよ。それにスミカちゃんには悩みがあるみたいだしね」

「うっ、なぜそれを知っているのですか」

「顔を見れば分かるよ」

「叔母さんは俺の師匠でもあるんだ、スミカも教えてもらえば強くなれるぞ」

「是非とも、お願いします!!」

「当然シャルちゃんも、だよね?」

「あぁ、俺だってもっと強くなりてぇからな!!」


私とシャルロッテさんはシャルロッテさんの叔母さんから教えを受けることにした。

本当は今すぐエルに会いたい。

強くなって二度とエルとの約束を破らないようになるんだ!!


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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