第七十七話王都襲撃中編
第七十七話王都襲撃中編
ルーマンに忠告を受けた私は、詳しい内容をスミカと一緒に聞いた後、騎士団に協力してもらうために騎士団の知り合いのセオドアさんを探している。
「何度か王都で迷ったことがあるから、道案内は任せてよエル!!」
「どこからきてるの、その自信?」
スミカは私を指差して
「迷ってもエルが見つけてくれるからね」
そういって微笑んだ。
「スミカがどこで迷ってても私が見つけるから」
「ありがとう嬉しいよ…………あっ、それだよエル!!」
私がスミカに聞くと『迷子を探す感覚で探せばエルなら見つけることが出来るはず!!』というものだった。
私はさっそく試してみることにした。
「ちょっと右に曲がるよ」
テクテク
「消え失せろ、ゴミ!!」
「"水の弾丸"」
ドボン
「ギャア!!」
ザザザザザ
「見つけたぞガキ共!! テメェら、放て」
「"風の盾"」
「あのガキ一人で塞ぎやがった。俺たちじゃ勝てねぇな…………雇い主のお嬢さんにゃ悪いが死ぬよかましだ、テメェら撤退すんぞ」
「……エルどうしたの? 無視しないで、私エルに何か嫌なこと言っちゃった? ……ねえ、エル」
「……どうしたのスミカ?」
私が泣いているスミカに聞くと、答えてくれた。
「そういうことね、スミカは嫌なことを言ってないよ。それより私のほうこそ無視した形になってごめんね。集中してて聞こえてなかった……気をつけるね」
「良かった。もしかしてエルに嫌われちゃったのかと思って怖くなったよ」
「私がスミカのことを嫌いになるなんてこと絶対ありえないよ」
スミカが安心出来るように私の本心を伝えた。
それから少し時間が経った頃
『……リス…………たぞ!!』
セオドアさんの声がうっすらとだけど、聞こえた。
「エル、この声って……」
「「セオドアさんだよね」」
「隙だらけの今を狙うぞ」
「らじゃ」
グオン
影がおかしい……また狙われてる。
「スミカ、私たち狙われてる。影に潜んでる」
「ありがとう」
グサッ
「うぐっ、気づかれたか。だが鈍い!!」
男はナイフを投げた次の瞬間、雷の魔法を使った。
「轟け、"天雷"!!」
「その程度の攻撃は私たちに効かない!!」
ザン
「またつまらぬもの……」
「スミカ、カッコつけなくていいから早く行くよ」
「もう待ってよ、エ〜ル〜!!」
「おい、目を覚ませ……冗談はよせ、おい……おい!! 仇は必ずとってやる。だから……またな、セカンド」
ゴゴゴゴゴ
「スミカ止まって!!」
「背後でしょ、分かってるけどセオドアさんがもう目の前なんだよ」
「ダメ、この人をセオドアさんのところには行かせられない」
「よお、嬢ちゃんたち……さっきはきょうだいが世話になったな。んじゃまあ死ねや」
男の人が私たちに襲い掛かろうとした瞬間、私の名前を呼ぶ女性がきた。
その女性はサイモンさんと同じ魔力だった。
セオドアさんが"ファジリス"という名前を叫びながら探している。
「見つけたぞ、ルミエル……お前を連れて行けばボスがテシウスを治してくれる……はずなんだ。だから抵抗すんな、大人しく捕まってくれ」
しかも私たちを襲おうとした男が女性を見た瞬間動揺していた。
「なぜフィフスの魔力がお前からするんだ。この男を知って……いるのか、お前は?」
「その男なら昔身体を奪ってやったやつだ。そんなこと今はどうでもいい。ルミエルさえ連れて行けば治してもらえるんだ」
「どいつもこいつもきょうだいを弄びやがって……お兄ちゃんが、必ず仇をとってやるからなぁ」
その時突然族長の声が聞こえた。
「蘇生魔法を使えば完治した状態で蘇る。あとはどうにでもしろ、じゃあな」
ありがとうございます、ミドラ族長
「蘇生魔法を使えば完治した状態で蘇る……みたいです。あの、私と隣にいるスミカ……蘇生魔法使えます」
ドスドスドス
「嬢ちゃん本当ならまずは弟を蘇らせてみせろ。おい女気になるなら、ついてこい」
「だが、ルミエルを連れて行けば……いや治してくれるとも限らねぇよな」
パン
「何をボスにばかり頼ってんだ私!! ルミエルとスミカとやら、見せてくれ」
私とスミカでこの男の人の弟……さっきスミカが斬り殺した人を蘇らせた。
「……んん? 僕はさっき、死んだはずじゃ。なんで標的と一緒なんだよ」
「説明する」
男の人は弟さんに説明した。
「そういうことか……今回の依頼は失敗か〜。まっ蘇らせてくれて、あんがとな。兄ちゃんその……ただいま」
「あぁ、おかえり……それにしても複雑だよ弟を殺した奴に弟を救われるなんてよ」
「…………これならテシウスも治せるかもな(本体に戻るのはテシウスを治してからにするか)」
「ファジリス、見つけだぞ!! 貴様が王都を襲撃しなければ民たちは……死なずに済んだんだ。その罪、貴様の命をもって償え!!」
読んでいただきありがとうございます!!
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