4人でのクエスト
初の4人パーティーのクエストとしてダンジョン探索を選んだニラダ達『成長しあう者達』は治療用のポーションや魔力回復の為のマジックポーションを十分に準備し、いざ今回のクエストで探索するダンジョンへと向かった。
「ここが今回のクエストのダンジョンね、前と違う場所なんだね」
「クエストの対象になっているダンジョンにもランクや人数によって違うからな、ミヨモ、前回より厳しいダンジョンだと思うから気を引き締めるんだぞ」
「分かってるよ、早く行こう」
「ちょっと心配だが行くか」
ミヨモの張り切り具合を頼もしく思いながらもどこか心配そうにしているニラダは自ら先頭に立ちダンジョンへと入っていく。
「初めて入るがここが冒険者がクエストに挑むダンジョンなんだな」
「ええ、不気味な感じがするわね」
「早速だけどジャン、ジャンのユニークスキルでこの階層にお宝があるかどうかを調べてもらってもいいか?」
「おお、任せろ、ちょっと待てよ」
そう言ってジャンはダンジョンの壁に手を当ててスキル名を叫ぶ。
「お宝探索!」
スキル名を叫んでしばらくするとニラダ達にスキルによって得た情報を話す。
「この階層にはとりあえず1個あるようだ、まず場所だが……」
ジャンが宝の場所を話そうとするとティアが何かの接近に気付き、全員に呼びかける。
「待ってみんな、何かが近づいているわ」
「魔物か、あ、あれは!」
ティアの呼びかけを聞いてニラダが周囲を見渡すと魔物姿を見て驚愕し、更にその魔物についてミヨモが言及をする。
「あれってグリーンオーガだよね、しかも3体もいる」
「ダンジョンによって魔物の強さも数も変わるからね、まずは俺に任せてくれ」
「おっと、俺も前衛だし手伝うぜ」
「気を付けろよ、あいつらはパワーがすごいからな」
ジャンにそう言うとすぐにニラダは補助魔法を唱え、ジャンにも防御魔法をかける。
「クイック!フォースアップ!プロテクト!ジャン、プロテクト!」
「よし、これで俺も少しは耐えれるぜ」
補助魔法の効力を得た2人は3体のグリーンオーガに向かっていく、ニラダは剣を、ジャンは短剣を抜きそれぞれで斬りかかる。
補助魔法とスキルの効力でジャンの攻撃力は上がっており、攻撃をかわしながら1体を倒す事に成功して倒されたグリーンオーガは魔石と化す。
「すげえな、これがあいつの補助魔法とユニークスキルのすさまじさか」
明らかに普段より超強化されたニラダを見てジャンは驚きを隠せない様子だ。さあ、残り2体も打ち倒せ!