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初めてのモンスター討伐

 補助魔法しか使えないという理由でどのパーティーからも加入を断られたニラダは少しでも収入を得るためにソロ活動でクエストを引き受ける事とする。


 クエスト内容はミニゴブリンという低級モンスターを退治するという一見簡単そうなクエストではあるが3体以上討伐しなければ報酬は得られないのだ。


 しかもニラダはソロのうえ、補助魔法しか使えない。独力で対抗する術はないが本人曰く体術には自信があり、それと自身の補助魔法を組み合わせれば倒せるという算段なのだ。


 とはいえ、治療魔法も身につけていないため、念の為、戦闘による負傷の治療と体力が回復するポーションを購入し、冒険者に支給されるマジックボックスに収納する。


 このマジックボックスはかつて高名な魔法使いがその昔に魔王を倒す勇者と共に旅をする際にあらゆる道具が必要と考え収納する為に作ったボックスなのだ。


 魔王を退治して一度はその役割を終えたが、再度の魔物の大繁殖に伴った冒険者稼業が盛んとなり、かつての製造工程のノウハウが残っていた事から量産に成功し冒険者に支給されることになったのだ。


 そしてそのボックスにポーションをはじめとした道具を収納していよいよミニゴブリンの生息する森へと向かっていった。


「ここがミニゴブリンの森だな、さてと……」


 ニラダはミニゴブリンを探そうとするが殺気を感じてその方向を向くとミニゴブリンがざっとではあるが10体いて今にも襲い掛かりそうな雰囲気だ。


「あんなにたくさん、まずはクイック!」


 クイックとは動きを速くする補助魔法であり、囲まれないようにミニゴブリン達から距離をとる。


「すごい!俺の補助魔法はこれほど効果があるのか!」


 自分の補助魔法が思った以上に効果がありとてつもない速さを実感するが、この状態は時間制限がある為、更なる補助魔法を自分にかける。


「フォースアップ!」


 フォースアップとは身体に闘気を纏わせて物理的な威力を高める魔法であり、そのまま素手でミニゴブリンを殴るが勢いよく吹き飛び、ゴブリンの何体かは角が折れて、更に何体かが消滅し小さな宝石のような物が落ちた。これが魔石である。


 魔石は魔物の体内にあり、魔物が命を失うとその姿を現すのだ。冒険者はこの魔石を報酬とし、金や魔石から生成した新たな道具へと交換していくのだ。


 まだミニゴブリンは複数生き残っている為、更に魔法をかけて魔石と角の回収に向かう。


「プロテクト!」


 プロテクトもまた身体に闘気を纏わせる魔法だが先程のフォースアップと違い物理的な攻撃への防御力を高める魔法なのだ。


 

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