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盗賊専門の盗賊

 ニラダ達『成長しあう者達』は緊急クエスト『潜む盗賊団』への参加を表明し、どのように盗賊団の情報を掴もうかの作戦会議をしている中、ニラダが突如盗賊の事は盗賊に聞けば良いと発言し、ミヨモ達はその真意を尋ねる。


「ねえニラダ君、盗賊の事は盗賊にってどういう事?」

「まさか牢屋にでも行って、聞きだすとかそういう事じゃないわよね?」

「いやいや、実は聞いた話なんだけど盗賊専門の盗賊っていうのがいるらしいんだ」

「盗賊専門の盗賊?」


 盗賊専門の盗賊という聞きなれない言葉に戸惑うミヨモとティアであったが、ニラダがそれについて説明をする。


「本物の盗賊から奪われたものを依頼を受けて取り返す盗賊、名こそ盗賊だが傭兵や冒険者のような立場に近いんだ」

「そんな人もいるのね、それでその盗賊専門の盗賊はどこにいるの?」

「彼らもギルドを作っている。もっとも、人数がそんなにいないから冒険者ギルドほど大きくはないけどね」

「じゃあ、早速そのギルドに行ってみようよ」


 ニラダの話を聞き、一同は盗賊専門の盗賊達が作ったギルドへと向かい、その道中で話をしている。


「だけど、私達は直接盗まれたわけじゃないし、それでも協力してくれるのかしら?」

「冒険者同士だし、身内の無念を晴らして欲しいとでも言えば依頼は十分成立するはずだ」

「だけど、そのギルドって人は少ないんでしょう、もう既に私達より先に依頼して誰もいないって事はないかな?」

「その時はまた冒険者ギルドに戻って、冒険者が提供している情報を確認すればいい、情報の独占も禁止されているからね」


 緊急クエストは参加している冒険者全員が協力する事も前提とされている為、その過程で得た情報はギルドに提供し、他の冒険者も得られるようにしておかなければならないのだ。


 そう話しているとニラダ達はその盗賊専門の盗賊達が設立したギルドと思しき建物の前まで到着する。


「ここだな」

「ね、ねえいきなり襲ってきたりしないかな?」

「ここに来る人間は彼らにとって依頼人だからむやみに襲うという事はないよ」

「そ、それならいいんだけど……」


 やはりミヨモは相手が盗賊という事もあり、自分達が今は依頼人という立場だと分かっていても、不安を完全には拭い去れていなかった。


 そしてニラダはギルドの扉を開けて、早速呼びかける。


「失礼します、デデンの冒険者ギルドから来たものですが、お話を聞いていただけますか?」


 ニラダの発言を受け、1人の男が現れて、ニラダの呼びかけに返答をする。


「冒険者ギルド、冒険者さんが何のご用だ?」


 ニラダ達と盗賊専門の盗賊はどのように協力関係を結ぶのか?

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