最強威力の魔法
ニラダの扱う剣ホープブレードはアビジンを使っているものの、オリハルコンを使っておらず、その切れ味はかつての勇者の剣には及ばないであろうことが魔王デスマスターに指摘されて、ニラダはうなだれてしまうが、そこでガンディーはまだ勝利の手があると発言し、ミヨモに声をかける。
「ミヨモ、まだ奴に勝つ可能性は残っている、そしてそのカギはお前が握っているんだ!」
「私が、でも私じゃあニラダ君とデスマスターの戦いには入れないし、ガンディーさんのような魔法は使えないし……」
「だがお前の魔力量、もっと言やあ魔法の威力はこの俺……いや、俺が知るどの魔法使いよりも高いんだ!」
「何を言い出すかと思えばその小娘が我を倒すきっかけを握っておるだと、ふっふっふ、どうやら苦し紛れのハッタリのようだな」
ガンディーはミヨモの魔法威力はどの魔法使いよりも高いと言い放ったが、魔王デスマスターは苦し紛れであると言い放つが、その発言に対しガンディーは強く反論する。
「さっきの事を忘れたのか?いくら属性の相性が不利とはいえ、こいつは魔王たるお前の魔法を打ち消したんだ、それは無視できないんじゃないのか」
「ぬうう、確かに我の魔法を打ち消したのは称賛に値するが、同属性であれば我が魔力のほうが上であることも忘れんほうが良いぞ」
「ガンディーさん、確かにデスマスターの言うとおりだよ、私の魔法では属性の有利を取らない限りデスマスターに対抗できないよ」
「いや、さっきズームを滅したホーリーバースト、あれなら奴に傷を負わせることはできるかもしれねえ!」
闇魔導士ズームを滅した魔法であるホーリーバースト、それならば傷を負わせる事ができるとガンディーは主張し、さらにその理由を話す。
「魔王たる奴は闇属性だ光属性の魔法はいくら奴の体が頑丈でも少しは効くはずだ、そこに俺達の付け入るスキがある!」
「ズームを滅した魔法ならば我に傷をつけられるとは随分安く見られたものだな」
「どうするミヨモ、奴に傷ができれば、ホープブレードで滅することができるかもしれねえ、もうこの方法しか奴を倒せねえ!」
「俺からも頼む!ミヨモが魔法を唱えるまでミヨモを守り、俺自身も耐えきってみせる!」
ガンディーがこの方法しかないと主張し、ニラダも強く懇願するとミヨモは戸惑いながらも強く返答をする。
「ニラダ君……ガンディーさん……分かった!何もせずに倒されるくらいなら私も最後まで頑張るよ!」
遂にミヨモもデスマスターに対し勝利の賭けに出る決意をする!さあ、最後の決戦だ!




