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植物の魔物

 薬草採取のクエストに挑んでいるニラダ達『成長しあう者達』は少しづつ薬草を採取し、各々のマジックボックスに収納していき、更に奥へと進もうとするが、ここでティアがニラダとミヨモに呼びかける。


「一応今の数でもクエスト達成にはなるけど、私の希望の数にはまだ足りないわね」

「そうだな、だから奥に進むしかないが、奥に行くと魔物と遭遇する確率が上がるな」

「ねえ、ここって指定群生地なんでしょう?またここで生えるのを待つのは無理なの?」

「いや、最低でも1日経たたないと生えてこないし、それにこのクエストに挑んでしまった以上、今日中にギルドに薬草を渡さないと未達成とみなされてしまう」


 これ以上の薬草の採取を望むには魔物と遭遇する確率の上がる森の奥に行くしかない事実があり、ニラダはミヨモ達に自分の意思を伝える。


「ミヨモ、ティア、魔物との遭遇はあるが、ティアの孤児院の子供の為にも先へ進もう、俺とミヨモだけでもダンジョンのクエストを達成したんだ、3人いれば少々の魔物くらいどうにかできるはずだ」

「ニラダ、ありがとう、子供達の為に」

「これは俺達の為でもあるんだ、魔物の部位や魔石を回収すればアイテムや資金が手に入るし、俺達はもっと難度の高いクエストにも挑んでいかなくてはいけないからな」

「ふふふ、そうね、私達は強くなれるわ、もっと」


 3人は、更なる薬草を求め森の奥へと進んでいく。薬草が生えていてミヨモが近づくがニラダが違和感に気付き、大きな声をあげる。


「あ、薬草だ」

「待てミヨモ!なんか変だぞ!」

「え?」


 ニラダの声でミヨモは止まると、薬草が浮き上がるとともに、人面に見え、そして2足歩行での植物の魔物を目にする。


「あれはマンドラゴラ!薬草に擬態して地面に埋まっていたのね」

「見ろ、2人共、更に地面から出てくるぞ」


 1体が地面から姿を見せると他のマンドラゴラも姿を現していき、ミヨモが戸惑いの声をあげる。


「ど、どうしようあんなに一杯……」

「落ち着け、こいつらは火に弱い!火の魔法が得意なミヨモの魔法で一気に倒す!」

「待って!彼ら自身は魔物だけど、頭の葉は薬草として使えるから燃やすのは待って」

「それなら俺が剣で斬る、ミヨモ!俺が討ちもらした奴は無属性魔法で頼む!」

「分かった、任せて!」


 ミヨモがニラダの指示に了承の言葉を放つと、まずニラダは補助魔法を唱えて切り込む!


「フォースアップ!クイック!プロテクト!」


 補助魔法で自身を強化し次から次へとマンドラゴラを切り裂いていく。この魔物を倒し薬草を採取せよ!

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