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アンチエビルアクセサリー

 ニラダ達『成長しあう者達』はアビジンを扱える鍛冶師であるゴーン、もしくはその息子であるゲンに会う為にパックの街へと向かおうとしていた。


 パックの街に向かう前に一度ニラダ達はドットの工房に装備品の完成確認の為に寄っていた。


「こんにちは、おじさん」

『お邪魔しまーーす!』

「おお、ニラダ、ミヨモちゃん達も来たのか」

「頼んだ装備品だけどさ一つくらいできていたら持って行こうと思ってさ」


 ニラダはドットに依頼していた装備品が完成していたら持って行きたいと思って寄り、ドットはその装備品を探す。


「おお、待っていろ。ええっとどこにしまったかな、あ、これだな。ティアちゃん、ちょっと来てみろ」

「はい」

「これは頼まれていたティアちゃんの消費魔力を抑えるブレスレットだ、以前のネックレスとは重複するから更に軽減が期待できるぞ」

「ありがとうございます、大事に使わせていただきます」


 ティアが礼を言うと、ドットから更なる一言が付け加えられた。


「実はよ、このネックレスとブレスレットをセットで運用する事にちなんで命名したんだ」

「命名ですか?」

「ああ、その名も『アンチエビルアクセサリー』だ聖なる力を持って邪に立ち向かうティアちゃんにぴったりだろう」

「ありがとうございます、はいその名に恥じぬ聖職者になります」


 ティアよりお礼の言葉を言われたドットはミヨモやジャンにも声をかける。


「ミヨモちゃん、ジャン、お前達の装備品は少し構造が複雑で時間がかかるが必ず完成させるから待っていてくれ」

「はい、楽しみにまっています」

「期待しているぜ」

「そんときゃ、またいい名前をつけてやるぜ」


 装備品の命名を願い出ると、ニラダがそれに対して2人にくぎを刺すような発言をする。


「ティアの装備品の命名はたまたまいい感じになったけど、おじさんのネーミングセンスにはあまり期待しない方がいいよ、2人共」

「おい!なんてことを言うんだニラダ!」

「だってそうでしょう、昔俺用のローブを作って時にさ、『ローブニラダ君』なんてつけようとしたじゃん、恥ずかしいから却下したよ」

「あ、あれはお前専用の意味だって事をアピールする為にだな……」

「それにしたって、もう少しいい名前もあるだろう」

「ひ、ヒヨッコ同然のお前なんざそれで充分なんだ、よし!せめて新しい剣は俺が命名してやる」

「それは少し勘弁してほしいな」


 その後しばらくニラダとドットの命名に対する押し問答は続いたが、仲間達も見るのが楽しくあえて止める事はなかったのだ。

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