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みんなの希望装備

 ニラダはギガングの鎧の破片がアビジンという魔の国で生成される金属という事が分かり、それを活用して剣を改良できないかと考える。


 そんな中、ジャンも靴が欲しいと訴え、希望する靴についての話をニラダにする。


「俺はよ、空飛ぶ靴が欲しいんだ」

「空飛ぶ靴か?なんでまた」

「この間のガーゴイルが空中戦が得意だっただろう、それで思うように戦えなかったし、こっちも空を飛べりゃあなんとかなると思ったんだ」

「なるほどね、だけど何かそれに使えそうな素材があればいいんだけど」


 空飛ぶ靴を作るには当然それに適した素材が必要だが、そう言われたジャンは少しニヤツキながら言葉を発し、ある物を取り出す。


「そういうと思ってな、これを見てみろよ」

「これはガーゴイルの羽根か、あとは何かしら軽くて丈夫な素材と組み合わせればいけるかもな」

「そういう事だ、頼むぞ」


 ジャンの希望を聞くと続けてニラダはミヨモとティアに尋ねる。


「ミヨモとティアは何か希望はあるか?」

「じゃあ、私から言うわね、私は魔力の消費を抑えるアクセサリーがいいわね」

「確かそれは以前ネックレスを作ってもらったはずだよな」

「そうだけど、もう1個ブレスレットあたりがあると助かるわ」


 ティアは以前、ドットより魔力消費を抑えるネックレスを作ってもらったが、更にブレスレットの装備も希望した。


「まあそれなら魔法石と他の素材があれば作れそうだな」

「そうね、お願いしてみてね」


 ティアの希望も聞いて、続けてミヨモにも尋ねる。


「それでミヨモ、ミヨモは新しい装備の希望はあるのか?」

「色々考えていたんだけど、魔法の威力が高まる杖とかは作れないのかな?」

「魔法の威力か、魔法石とまあ、今まで集めた素材を持って、聞いてみるか」

「うん、お願いね」

「じゃあドットおじさんの所に行って、みんなの希望を伝えてくる」


 その言葉と共にニラダはギルドをあとにし、ドットの工房に向かう。


 工房に着くとドットが作業をしており、ニラダは声をかける。


「ドットおじさん、こんにちわ」

「おお、ニラダか、どうしたんだ?」

「実はね……」


 ニラダは新装備の開発の依頼の為、自分を含む仲間達の希望装備、それから大まかではあるが予算も伝える。


「って、わけだけど、どうかなおじさん?」

「なるほどな、空飛ぶ靴、魔力消費を抑えるブレスレット、魔法の効果を高める杖はできそうだな」

「え?俺の剣は?」

「はっきりいってやる、アビジンをお前の剣に組み込むのは俺には無理だ」


 アビジンを剣に組み込む事を無理だと言い放つドット。早くもニラダにとって暗雲が立ち込める。

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