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逆転効果(ターンエフェクト)

 ティアは先輩聖職者のリンダと密かに特訓しており、その過程で新たなスキルを獲得したと話し、そのスキルについてニラダが尋ねる。


「ティア、それでどんなスキルを獲得したんだ?」

「スキル名は『逆転効果(ターンエフェクト)』っていってね、魔法の本来の効果を逆さにするのよ」

「効果を逆さま、そうかそれなら治癒魔法は……」

「そう、対象者の肉体に直接ダメージを与えるのよ」


 ティアが新たに獲得したスキル、それは使用魔法の効果を逆転させるものであった、その効力を聞いてジャンが反応する。


「そいつはすげえな、治癒魔法が攻撃魔法に転換するなら、どんな奴でも楽勝だな」

「そうとも言えないわ、このスキルの発動自体にも魔力を消費するし、しかもスキルで反転させた魔法を使用する際は通常の魔力より1・5倍消費するのよ、乱用はできないわ」

「そんな都合よくはいかねえか」

「それだけじゃないわ、魔法の効果があるのも肉体を持つ者のみ、例えばアンデット系の魔物には効果がないし、スライムのような魔物も厳密には肉体と言えないようで効果がないのよ」


 強力なスキルではあるが、元が治癒魔法を攻撃に反転する為、効力のない者もいる事を告げるとミヨモが呼びかける。


「でもティアさんの治癒魔法は強力だし、ニラダ君に使ったあの魔法を攻撃に転用したらすごい破壊力になりそうだよ」

「そうね、でも一瞬で魔力が枯渇するし、簡単には試せないわね」

「ティアさんも私のユニークスキルが使えればいいのにね」

「こればっかりは適正次第だし、仕方ないわ」


 ティアが新たなスキルを得た事を聞いて一同は歓喜に沸く中、ニラダが一同に対して声をかける。


「とりあえずティアが新たなスキルを獲得した事は喜ばしい事だが、それも実戦でどれほど通用するかが重要だからな」

「ええ、それはもちろんよ」

「やはりまたギガングや奴と同等以上の魔物との遭遇をした時に戦えるように各人がそれぞれの持ち味を活かせるよう強くならなくてはいけない」

「うん」

「もちろんよ」

「ああ」


 仲間達がニラダの示す方針に強く応えるとニラダも自分が今後どうしていくかを話す。


「とりあえず俺はケンさんとの拳法の訓練をしつつ、剣の師匠を探す、やはり剣技、うまくいけばそれに付随するスキルも身に付けないとだめだ」

「ニラダ君、それなら()()()に試しにお願いしてみれば」

()()()?どの人だ?」

「ほら、あの人も剣を持っていたしさ、カイルさんに剣の師匠をお願いしてみたら?」

「か、カイルさんに⁉」


 ミヨモがニラダに提案したのはカイルを剣の師匠にしてみてはという事であった、どうするニラダ⁉

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