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習得したスキル

ティアの治癒魔法によりとりあえず一命を取り留めて眠りについたニラダは翌朝、ほぼ全快近くに回復している事にミヨモ達は驚きを隠せないでいた。ニラダが言うには、習得していたスキルのおかげだというのだ。


「どういう事?何のスキルでそこまで回復できたの?」

「実は気功スキルを補助魔法の重ね掛けと同時に使っていたんだ」

「気功スキル?いつの間に身に付けていたの⁉」


 ニラダは気功スキルを習得しており、それを補助魔法の重ね掛けの際に使用していたというのだ。驚きながらもティアはいつ身に付けていたかを尋ねる。


「実はあれからも何度かケンさんと訓練をしていて、一度教えてもらったんだ」

「ケンから気功スキルを教えてもらって身に付けていたのにも驚きだが、その気功スキルがお前の回復の速さとどう繋がるんだ?」

「気功スキルで補助魔法が肉体に与える負荷を軽減してくるんだ、本当は補助魔法の効率を高める為に習得したんだけど」

「その気功スキルのおかげで受けたダメージを抑えられて治療が間に合ったって事か」


 気功スキルのおかげでニラダの肉体は踏みとどまり、どうにか治療に間に合った事を理解すると、ミヨモがニラダに声をかける。


「でも良かったよ、ニラダ君が死なずにすんで、それに身体もちゃんと動くようになってくれて」

「心配かけてすまなかった、だけどこれしかみんなが生きて帰れる方法がなかったわけだしな」

「図らずも私達はあなたの無茶に助けられたのね、本当は色々言わなくちゃいけないんだけど、言いづらいわね」

「ははは、だけどギガングを倒せたわけではない、きっと奴はまだ生きている」


 ニラダの生存、そして全開に安堵し、緩やかな空気に一瞬なるが、ギガングもまた生存している可能性が高い事を告げると、再び空気が重くなる。


「あれで弱体化してるってんだから恐ろしいぜ」

「そうね、でも遭遇して生き残れたのは私達ぐらいでしょうし、ギルドに報告してまた対策を考えてもらいましょう」

「そうだな、クロスマウンテンに魔王軍の幹部がいるとなると龍の葉の採取クエストのランクは上がるだろうな」

「それじゃあ、もう私達はそのクエストを受けられないのかな?」

「とりあえず、まずは龍の葉の持ち帰りとギガングの情報を提供する事だな、それでどれだけ評価されるかだ」


 ギガングの情報の提供と龍の葉を持ち帰る事での評価をニラダは気になるが、ティアが言葉をかける。


「とりあえず、念の為、今日は休んで、明日、デデンの街に帰りましょう」

「そうだな」


 ニラダの身体の事もあり、とりあえず一晩ドイドイの村で休む事にした一同である。

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