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ゆっくり休んで

 ケンとの模擬戦での敗北により補助魔法での強化だけでは埋めきれない差もある事を認識したニラダは武器や身体の使い方も身に付け、より前衛らしくなる事を決意する。


「ニラダには前衛として強くなくちゃ困るし、鍛える事に異存はないわ、ただ明日からそろそろクエストも再開したいし、今日はゆっくり休みましょう」

「そうだな、今日はゆっくり休むとするか」

「ニラダ、気休めかもしれねえけど、ケンの奴はあのパーティーメンバーの中じゃあ実は一番強いんだ、冒険者の中でも接近戦の強さは上位クラスなんじゃないかとよ」

「そうか、何となくだがそんな気はしたよ」


 ジャンよりケンは冒険者の中でも相当な拳法の使い手であることを聞かされるもケンとの戦いからそう感じていた事を話す。


「何だよそう感じていたのか」

「今の俺なら補助魔法なしでも並の冒険者の前衛になら負けない自信はあった、でもケンさんは素養も高くそして修行のしかたもうまいと思う」

「あのケンがと思うと俺はまだ信じられねえがな」

「ただ師匠は新人の頃に剣術であのカーリソンギルド長に勝ったんだ、俺もここで足踏みなんてしていられない」


 ニラダはケンの強さは冒険者の中でも上位である事を認識しながらもかつて師であるガンディーがカーリソンギルド長を剣術で打ち破った事があり、自分も負けていられないと鼓舞する。


「ま、まあ今日はゆっくり休もうよ、いくらケガを治してくれたっていっても疲れているでしょう」

「ああ、そうだな確かに今日は疲れたかもしれないな」

「ね、そうでしょう今から美味しい物でも食べに行こうか」

「よし、じゃあそうするか」


 ミヨモの提案でニラダ達は食事に行き、料理を食べながら明日以降の事について話していた。


「それでみんな明日以降の事だけど」

「何?」

「とりあえず明日は何かクエストをしよう、もちろんこの街から離れて数日かかるものでも構わないから」

「そうね、高難度のクエストや魔王軍の生き残りの魔物を倒さないとランクが上がりづらいしね」

「そしてその合間に俺はケンさんの訓練を受けながら武器の使い方を教えてくれる人を探してみようと思う」


 ニラダはクエストをこなしつつ武器の使い方を教えてくれる人を探す事を話すとミヨモが尋ねる。


「ニラダ君が強くなりたいのは分かったけど、もしかして3つの武器全てを教えてもらうつもりなの?」

「いや、さすがに3つの武器全てに事細かくやっていたら時間がいくらあっても足りないし、一番のメインウエポンである剣の師匠を探すよ」


 ニラダは拳そしてメインウエポンである剣の修行に絞る事とした。

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