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追いつくために

 かつて魔王が指揮していた魔王軍、その生き残りの魔物が強力な魔力で再び魔物を凶暴化している恐れがあるのではないかという話をニラダはジャンにするとジャンは驚きを隠せないでいた。


 ニラダ達が話している時にミヨモがクエストのリストを持ってニラダ達の元へと戻ってくる。


「お待たせ、ん?みんなどうしたの、なんか深刻な顔をしているけど」

「ミヨモ、実は魔王の魔力を帯びた魔物を倒せば高額賞金が得られて、ランクも上がりやすいっていう話をしていたんだけど」

「魔王の魔力、お師匠様から聞いた事がある、今もその魔物が魔物を凶暴化しているんじゃないかって言ってた」

「ミヨモのお師匠様も知っていたのね、その魔物があらたな魔王になった説もあるらしいけど」


 ミヨモが席に着くと、ミヨモも魔王関係の話に加わり、話し始める。


「うん、お師匠様は昔ね宮廷魔術師として王家に仕えていてその時にその話を聞いていたんだって」

「すげえな!お前のお師匠さんといい、ニラダのお師匠さんといい!」

「ははは、ありがとう、それで宮廷魔術師を辞めた後は故郷の村、私が生まれた村で魔法を教える事になったの」

「お前も魔法を習っていたんだよな」


 ミヨモの師匠はかつては宮廷魔術師として王家に仕えており、その後は故郷の村へと戻り、子供達に魔法を教えており、ミヨモも師事していたのだ。


「前にも話したけど、ララちゃんって子は私と一緒に魔法を習っていて、お師匠様にも大賢者の素質があると言われていたの」

「その子は確かミヨモより先に冒険者を目指して村を出たのよね」

「うん、でもララちゃんが村を出たのはそのお師匠様のお話がきっかけなの」

「お師匠様のお話、まさかその魔王の魔力を帯びた魔物を討伐する為に!」

「うん、魔物が凶暴化している話と自分が大賢者の素質があると言われていてもたってもいられなくなって」


 ミヨモの話を聞いてニラダはミヨモに尋ねる。


「まさか追いつきたくて村を出たのはその子を止める為だったのか?」

「ううん、私は強い決意を持って村を出たララちゃんを止められなかったの、だからお師匠様に相談して鍛えてもらったの」

「鍛える?まさか」

「そう、ララちゃんは大賢者の素質があるからあらゆる魔法を高レベルで使いこなせていたけど、攻撃魔法の素養は私の方がいいからそれで支えられるようになりなさいって言われて1年かけて攻撃魔法を強くしていったの」

「それであれ程の攻撃魔法をか、すごいな」


 ミヨモは友人であるララを支える為に攻撃魔法を強化したという話を聞き、ニラダは驚くほかなかった。

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